韓国ドラマの制作費は?イ・ビョンホン主演ドラマは1億円

この記事の著者

韓国出身のKPOP・韓国芸能専門フリーライター。慶応義塾大学卒業。

日本にて韓国ドラマや映画の翻訳及び輸入事業をサポート。広告代理店勤務を経て、2012年から韓国Mnetにて、M COUNTDONWやMAMAなどのPRやマーケティングに関わる。

現在は同社退職後、フリーライターとして、幅広い形で日韓文化交流にかかわっている。

今では韓国と日本だけではなく東南アジアを中心に世界で放送されている韓国ドラマ。

韓国ドラマの制作費はどれくらいかかるのか、最新情報を中心に調べてみました。

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目次

◆韓国ドラマの制作費事情:ジャンル別製作費

韓国ドラマはジャンルによって結構製作費の差があります。

たとえば高性能カメラやCGなどをたくさん使う時代劇の場合、高い製作費が必要ですし、また有名な俳優が出ると出演料が製作費の大半を占めてしまうこともあります。

韓国のテレビ局KBSのプロデューサー協会の資料によると、韓国ドラマのジャンル別製作費(1話当たりの平均)は下記の通りです。

 

〇ミニシリーズドラマ:1話あたり約2500万円~約4000万円

日本に比べて1作品が長いのが一般的な韓国ドラマですが、大体1620話で構成されるのがミニシリーズです。

平日に、週に二回放送されるのが一般的なミニシリーズですね。

若い層がターゲットですので、アイドルがドラマに挑戦するのも、このミニシリーズからの場合が多いです。

そんなミニシリーズドラマの平均製作費は2500万円くらいですが、時代劇となると約4000万円以上かかるのが普通だそうです。

1話2500万で20話だと総額5億円ということになります。

 

〇週末ドラマ:1話あたり約1500万円~約2700万円

週末ドラマはその名前の通り、土日に放送されるドラマです。

家族がみんなで楽しめる内容が多く、野外よりかはセットで撮影することが多いので、比較的に低い費用でドラマを作ることができるとのことです。

 

〇日々ドラマ:約1000万円

日々ドラマは平日に毎日、月曜日から金曜日まで放送されるドラマのことです。

日本の朝ドラとか昼ドラのようなものですが、韓国では朝ドラにかなりドロドロな作品が、また夕方7時代に家族物語のような内容の作品が放送されることが多いです。

これら日々ドラマは決まったセットでほとんどの撮影を終えることが多く、1話当たりの平均製作費がもっとも低いです。

話数が50話とかあることもあるので、1話1000万×50話だと総額5億円ですね。

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◆韓国ドラマ製作費事情:出演料が高すぎる?!

韓国は日本に比べてドラマ製作費における俳優の出演料や脚本家への原稿料が占める割合が非常に高いと知られています。

韓国コンテンツ振興院のキム・ヨンドク博士は「日韓両国のドラマ制作費を比べてみた結果、出演料の割合が韓国は60%、日本は20~30%ほどだ」と述べました。

ただこれら出演料は主演をつとめる有名俳優らに集中されることが多く、助演やわき役として出演する人たちの出演料はそこまで高いわけではないとのことです。

有名な俳優が出演すると、海外に放送される確率が高くなったり、スポンサーも付きやすいというメリットはあると思いますが、製作費の60%というのはちょっと高すぎる気もしますね。

引用:https://goo.gl/466gdF

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◆韓国ドラマの制作費事情:高い制作費で放送局が変わる?!

あの『冬のソナタ』のブーム以降、韓国ドラマは日本をはじめ中国、東南アジアからも注目され、今ではドラマが作られて韓国だけで放送されるということはないくらいです。

ドラマが海外に放送されるというのは、ドラマの制作元が海外のテレビ局のその‘版権’を売るということです。

‘版権’を売るとお金が稼げる!となったら、自然とドラマの制作費により大きなお金を投資できるようになります。

こうやって製作費をたくさんかけて、ドラマのクォリティーが高くなるのは良いことなのですが、その分、リスクも高くなるということです。

製作費をたくさんかけて作ったけど、あまり人気がなくて版権が売れなかったら、大赤字になってしまいます。

また一般の方々にあまり知られていないのが、ドラマを放送するテレビ局がドラマを制作するとは限らないということです。

NHKのドラマならNHKが、フジテレビのドラマならフジテレビが作るのが一般的ではありますが、ドラマによっては制作会社が企画して、各テレビ局に売り込むこともあります。

「弊社がこんなドラマ作ります。脚本家は誰々で、出演者は誰々で、製作費はこれくらいかかります」と売り込んで、テレビ局がオッケーすると製作費を払ってあげて、代わりにそれらの放映権などの権利をもらうということです。

韓国では最近、こういった方式がどんどん増えてきています。

そんなこともあって、テレビ局側が「そんな高い製作費は払えない!」って言って、放送予定していたドラマが違うチャンネルで放送されることになるケースもあります。

たとえば20187月から放送予定のイ・ビョンホン主演のドラマ『ミスターサンシャイン』は、企画段階ではSBSでの放送が決まっていました。

しかし、最終段階でSBSが『ミスターサンシャイン』の高い製作費(1話平均で1憶円だとの噂)を払えないと言って、結局ケーブルチャンネルのtvNから放送することが決まりました。

これについて業界関係者は「イ・ビョンホンだとしても成功する保証なんてない。リスクが高すぎると判断したようだ」と述べました。

引用元:https://goo.gl/2ciTQf

 

ここまで韓国ドラマの制作費事情についてお話してみました!

日本とはまた違う韓国ならではの事情があって不思議な感じですね。

他にも韓国ドラマについて何か気になることありましたが、こちらからどうぞ~

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