数多くのアイドルグループが活躍しているK-Pop界!
その中でもアルバム累積売上が100万枚を超えるのは、K-Pop歴史から見てもそこまで多くありません。
なぜ韓国にはミリオンセラーが出にくいかに関する理由と、今まで100万枚以上を売り上げたチームを紹介します。
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目次
◆K-Pop界でアルバム累積100万枚が持つ意味
アルバム100万枚売上、いわゆるミリオンセラーは、日本でも人気アーティストの基準になりますが、言ってしまえばそこまで珍しいことではありません。
でも韓国の場合はK-Popアイドルで、ミリオンセラーを記録しているグループはそこまで多くないです。
これは日本と韓国の音楽市場の規模の違いで説明することができます。
韓国コンテンツ振興院が出した「2017年音楽産業白書」によると、韓国の音楽産業の規模は8憶5800万ドル(※2016年基準)です。
日本円で換算すると約930憶ドルと結構な市場規模に見えますが、世界からすると市場規模は9位。
市場規模世界2位の日本は59憶9600万ドル(約6500憶円)なので、韓国は日本に比べると市場規模が1/7に過ぎないということです。
今ではK-Popアイドルが世界でどんどん活躍するようになって、海外のファンもアルバムを買うようになってきたんですが。
そもそも日本より人口も少なく、音楽規模の少ない韓国ではミリオンセラーは本当に出にくい環境なんです。
それでは1990年代と2000年代にデビューしたグループの中で、アルバム累積売上100万枚を達成したグループを見てみましょう。
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◆1990年代、アルバム累積100万枚以上売り上げたグループ
90年代は今のK-Pop、韓国のアイドル文化が始まった時期だと言えます。
H.O.Tやジェックスキスがその先駆け的な存在で、アイドルグループの数が少なかった分、爆発的な人気を得ていました。
ただ当時はまだ‘アイドルは10代の子が好きなもの’だという認識も強く、アイドルビジネスも成熟していなかったので、人気の高さに比べてはアルバムの売上は少ない方だと思います。
また当時はアイドルと所属事務所の契約も曖昧なまま活動を続けたりしていたので、アイドルの活動期間が3~5年というのも普通でした。
こんなこともあって1990年代にデビューしてアルバム累積100万枚以上売り上げたグループは7チームしかありません。
H.O.T
H.O.Tは1996年にデビューした韓国K-Pop界に伝説的な存在だと言えるグループです。
まだまだ韓国にアイドル文化がなかった時代に初めて‘10代に愛されるアイドルグループ’という概念を作ったのがH.O.Tですね。
それから今でグローバル展開を行っているSMエンターテインメントのアイドル事業のスタートでもあります。
アイドルグループがほぼなかった時代でしたので、ライバルグループであるジェックスキスがデビューするまでは本当に絶大的な人気を得ていました。
累積100万枚以上と紹介していますが、実際は1stアルバム100万枚、2ndアルバム150万枚、3rdアルバム110万枚、4thアルバム138枚、5thアルバム88万枚と4枚のミリオンセラーを記録しています。
ただまだアイドルグループのビジネスが確率されていなかった時期だったせいか、活動はたったの5年で終了。
2018年に韓国バラエティー番組の企画として17年ぶりに復活して大きな話題を集めました。
ジェックスキス(SECHSKIES)
H.O.Tとともに1990年代に絶大的な人気を得ていたジェックスキスも累積アルバム売上100万枚を超えるグループです。
1997年にデビューして活動期間は3年あまりなので、その短い期間でどれくらい大きな人気を得ていたか分かりますよね。
2016年に韓国のバラエティー番組によって復活して、経営者になった一人のメンバーの他の5人のメンバーが活動を再開しています。
16年以上の月日が経っても外見・実力ともに今のアイドルに比べても遜色がないくらいで、大きな人気を得ています。
ベイビーボックス(Baby V.O.X)
ベイビーボックス(Baby V.O.X)はS.E.S、フィンクル(Fin.K.L)と共に90年代に高い人気を得ていたガールズグループです。
当時としてはとっても珍しかったパワフルでセクシーなガールズグループとして、女性を中心にかなりのファンがいました。
アルバムごとに異なるコンセプトがあって、ダンス・歌・ファッション共にすべてを変化させるところが、今のK-Popグループに似ているとも言われています。
また中国でも結構人気が高くて、韓国のガールズグループとしては初めて北京でコンサートを開いたのもベイビーボックス(Baby V.O.X)です。
2004年に活動中止してからはメンバー全員が女優の道へ進み、それぞれ芸能界で頑張っています。
S.E.S
SMエンターテインメントがH.O.Tの成功の後、ガールズグループとして打ち出したのがS.E.Sです。
グループ名から見ても何となく同じ事務所が企画した兄弟グループって感じがしますよね。
S.E.Sは‘彼女にしたい女の子たち’という感じで、清楚なイメージでものすごく大きな人気を得ていました。
それまで韓国には女の子アイドルグループというのがほとんどなかったので、女性ファンも男性ファンも多かったのがS.E.Sの特徴ですね。
また韓国のガールズグループとして初めて日本でシングルを出したり音楽番組に出たりと本格的な活動をしたグループでもあります。
韓国人として初めて日本で成功した女性アイドルだと言われるBoAも、S.E.Sに憧れてSMのオーディションを受けたというのは、有名な話ですね。
神話
神話は1998年にデビューして、これまでの20年間、活動を続けてきたK-Pop界の伝説的なアイドルグループです。
90年代にデビューしたアイドルは3~5年で解散するのが普通だったし、最近でも7年で解散するグループが多いことを考えると、かなり珍しいグループだと言えます。
長い期間、活動を続けただけあって幅広い年齢層のファンが多いことでも有名ですね。
またメンバーがお金を出し合って事務所を設立、グループのマネジメントをそこですべて請け負っているというのもK-Pop歴史では初めてなのではないでしょうか。
(この形式はのちにHIGHLIGHTも採用することになります)
90年代にはH.O.Tやジェックスキスより人気が高いとは言えなかった彼らですが、長い時間、ファンにずっと愛されてきて、100万枚以上売上という記録を達成しています。
フィンクル(Fin.K.L)
90年代、S.E.Sの最大のライバルとして活動していたフィンクル(Fin.K.L)。
1998年にデビューして2002年頃まで活動していたフィンクル(Fin.K.L)は清純でキュートをコンセプトに、様々なコンセプトの曲を発表しました。
当時、韓国では一つの曲は一つのステージ衣装で活動するのが普通だったのですが、フィンクルは一つの曲に複数のコンセプトの衣装で活動したほぼ初めてのグループでもあります。
デビューして4年間、ほとんど休む間もなく活動を続けたフィンクルは2003年に活動休止を発表!
その後、ミュージカル俳優、女優、ソロアーティストなどそれぞれの道を歩み、今でもそれぞれのジャンルで大きな人気を得ています。
g.o.d
90年代にデビューしたアイドルの中で、アルバム累積売上100万枚を上げた最後のグループがg.o.dです。
当時のアイドルは近づけられない、ある意味、神格化された存在だったのですが、g.o.dは優しいお兄ちゃんたちみたいなイメージで人気を集めました。
今みたいな親近感あって人間味あふれるアイドルの姿を一番最初に始めたのがg.o.dだと言えるかもしれません。
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◆2000年以降、アルバム累積100万枚以上売り上げたグループ
90年代に比べるとK-Popアイドルのアルバムがたくさん売れるようになった2000年代。
これにはいくつかの理由がありまして、まず2000年代に入ると、韓国でもアイドルに関するビジネスが発展して、アルバムやグッズのクォリティーが高くなったというのがあります。
アルバムがただ単に音楽を聞く手段ではなく、‘ファンなら集めたいもの’に変化、複数枚を買いたくなるようなアルバムを作りはじめたのもこの時期です。
もう一つの理由はは90年代にアイドルグループが好きだった世代が20代、30代になって、社会人になって、積極的にアルバムやグッズを買うようになったのもありますね。
10代に比べると自分の趣味に使えるお金が増えたので、好きなアイドルにお金を使うようになったということです。
最後にK-Popアイドルが海外進出を積極的に行い始めたのもこの時期です。
以前はたまにコンサートやイベントを行うくらいだとしたら、この時期になると海外向けのアルバムを作ったり、何か月も現地で活動するのが当たり前になってきます。
こうなると韓国だけではなく海外のファンもアルバムを買うことになるので、当然、アルバムはたくさん売れることになりますね。
こういったこともあって、2000年代に入ってデビューしてアルバム累積売上100万枚以上を達成したグループは、90年代のグループのちょうど2倍あります。
デビューした順番でまとめるとこれら14チーム。
グループ名 | デビュー年 |
東方神起 | 2004年 |
SUPER JUNIOR | 2005年 |
BigBang | 2006年 |
少女時代 | 2007年 |
SHINee | 2008年 |
HIGHTLIGHT (BEAST) |
2009年 |
INFINITE | 2010年 |
EXO | 2012年 |
VIXX | 2012年 |
BTS | 2013年 |
GOT7 | 2014年 |
SEVENTEEN | 2015年 |
TWICE | 2015年 |
Wanna One | 2016年 |
K-Pop好きな人なら一度は名前を聞いたことあるグループばかりですね!
こうやってまとめてみると、毎年、一チームずつはヒットするグループがデビューしてきたことも分かります。
前で説明したようにK-Popなど韓国の音楽市場規模はどんどん大きくなってきていますが、こうやって人気のグループが増えている分、今後、競争はもっともっと激しくなるでしょうね。