元韓国/K-POP練習生が語る、過酷な練習生活の実態

この記事の著者

韓国出身のKPOP・韓国芸能専門フリーライター。慶応義塾大学卒業。

日本にて韓国ドラマや映画の翻訳及び輸入事業をサポート。広告代理店勤務を経て、2012年から韓国Mnetにて、M COUNTDONWやMAMAなどのPRやマーケティングに関わる。

現在は同社退職後、フリーライターとして、幅広い形で日韓文化交流にかかわっている。

K-POPが好きな方なら誰もが知っていると思いますが、K-POPアイドルはデビューする前に短くても2年、長ければ6~7年の練習生生活を送ります。

練習生の時は、多くの場合、合宿することが前提となり、学校に行く時間以外は歌やダンスなどのレッスンを受けなければなりません。

まだまだ10代の子たちが、家族の元を離れて、夢に向かって24時間頑張っているんです。

 

ただ練習生になったからといって、デビュー出来る保証があるわけじゃありません。

デビューのタイミングが合わなかったり、実力が足りなかったりすると、何年も練習生を続けていても、アイドルにはなれない現実なんです。

韓国のメディアが、彼ら練習生の生活と、デビュー出来なかった練習生について語っていた記事を紹介します。

 

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目次

レッスンスタジオに直撃

練習生が集まるレッスンスタジオに入ると、練習生の名前が貼ってあるロッカーが並んでいた。

練習生になる前には、ここに自分のロッカーを持つことが夢だっただろうけど、今じゃ、このロッカーから名前を外してデビューすることを夢見ている練習生たち。

また壁には、練習生の出入時間と賞罰点数が書かれているパネルがかかっていた。

デビューに直接つながることではないけれど、事務所としては練習生として真面目にやっているかどうかの管理が大事らしい。

他にも分刻みで詰まっているレッスンの時間割もあった。トレーニング日程は、午後1時から夜10時まで組み込まれていた。

 

普通の練習生なら歌、ダンス、ラップなのレッスンを受け、トレーナーや会社関係者に毎週とか毎月のスパンで評価を受けている。

もしデビュー目前となると、歌、ダンス、ラップだけではなくて、インタビュー方法、楽器、外国語の練習も受けることになる。人によっては筋トレやダイエットのための運動もやらせているらしい。

 

A事務所の新人開発チームの関係者は

「こういったレッスンで、びっくりするほど実力が伸びる子もいれば、そうじゃない子もいる」

と明かし、練習生になることより、なってからどれくらい努力出来るかが大事であることを強調する。

ただ練習生になって実力を認められたとしても、デビュー出来るかどうかは、誰も保証してくれない。

実力が足りなくても、デビューする子もいるし、実力が認められていても、デビュー出来ないことだってある。

 

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元練習生が語る本当の練習生生活

有名なオーディション番組「SUPER STAR K」に出演したことがきっかけで、有名アーティストが所属する芸能事務所に練習生として入った経験を持つ女の子たちの証言を聞いてみた。

 

<レッスンについて>

「結論から言うと1年の練習生生活は辛いことしかなかった。私は大学まで休学して練習生生活に集中したし、ただデビューしたいという夢だけで、その時間を耐えていたと思う」

 

「9時にスタジオに行ったらとりあえず掃除から一日が始まった。鏡を拭いたり、加湿器の掃除、自分が使っているトイレも自分で掃除していた。

10時になったら、有名なジムに行って、プライベートトレーニングを受けた。筋トレから、ヨガ、ピラティスなど、午前中はずっと運動をしていた。」

 

「運動が終わったらダンススタジオに移動してダンスの練習。それが終わったら歌の練習が始まり、それが終わるのが夜8時くらい。」

 

「夜8時にレッスンが終わっても、会社の人は誰も‘家帰っていいよ’って言ってくれなかった。だから練習生はみんな11時~12時まで残って自主練をしていた。練習していて、終電を逃したら、スタジオで寝ちゃう子までいた。」

 

<ダイエットについて>


(3週間、キュウリだけ食べて10キロ減らしたというダソム)

「こうやって一日中、どんなに運動しても、どんなにレッスンを受けても、ダイエットしなきゃいけなかったから、野菜と鳥の胸肉くらいしか食べることが許されなかった。」

 

「体重は48キロって決まっているものがあって、それにかならず合わせなきゃいけなかった。ストレスとプレッシャーが耐えられなくて、夜こっそり食べちゃったりすると、それでまた体重が増えちゃって・・・いつもいつも怒られた」

 

<生活について>

「ただ体が辛いことより、精神的なストレスの方が強かった。練習生の生活はほぼほぼ24時間、統制されていた。

休日に外出するとしてもどこで何をしているか写メを撮って送らなきゃいけなかったし、ちょっとコンビニ行くのも、ママに電話することだって何となく躊躇しちゃってた。

会社の人に、不真面目な子だと思われなくなかった。」

 

「禁止されているのは飲酒、タバコはもちろん、クラブなど人が多く集まる所に行くことまであった。練習生をやめて、他の事務所の練習生の子の話を聞いてから、私が入っていた事務所がかなり厳しい方だったことに気づいた」

 

「練習生は‘私たちは家族みたいな存在’って言っているけど、実際には、表面的には出てこないライバル意識があった。先にデビューしたい気持ちもあるだろうし、競争は激しい」

 

<デビューについて>

「すぐにデビュー出来ると思ってたのに会社の路線が変って、歌声も変えなければならない時があった。歌だけは自信があったのに、自分に合わない曲を歌わなきゃいけなくて、トレーナーに毎日怒られてた」

 

「小さい会社だったから、デビュー組が決まると、他の練習生はやめることになった。ずっとつらかったからむしろすっきりしたし、トラブルもなかった。

その後、他の事務所からも声かけてもらったけど、練習生の生活に戻りたくなくて断った」

 

「デビューした子たちを見ると、人気があるかどうかは別にして、みんなすごいと思う。

ものすごいストレスとプレッシャーを耐えたってことだろうし、裏ではすっごく辛い時期があったと思う。」

via:https://goo.gl/TXapSm

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