BTS新アルバム『MAP OF THE SOUL: PERSONA』の会見で語った発言のすべて

この記事の著者

韓国出身のKPOP・韓国芸能専門フリーライター。慶応義塾大学卒業。

日本にて韓国ドラマや映画の翻訳及び輸入事業をサポート。広告代理店勤務を経て、2012年から韓国Mnetにて、M COUNTDONWやMAMAなどのPRやマーケティングに関わる。

現在は同社退職後、フリーライターとして、幅広い形で日韓文化交流にかかわっている。

BTSが2019年4月17日、新アルバム『MAP OF THE SOUL: PERSONA』の発売に関する記者懇談会を開きました。

ソウルで開かれた今回の記者懇談会では、今回のアルバム紹介はもちろんメンバーたちの近況やBTSの今後について、メンバーたちが自ら語ってくれました。

BTSの記者懇談会での質疑応答内容をすべて紹介いたします。

 

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◆BTSの記者懇談会での質疑応答【全文】

画像:https://www.yna.co.kr/view/AKR20190417079600005

 

Q.”ペルソナ”に関するインスピレーションはどこから一番受けたのでしょうか。

RM:これまで”自分を愛することが本当の愛の始まり”というテーマのシリーズアルバムを続けてきました。 過度なほど愛され、想像もできなかったことや感情を経験しました。 今回は私たちをここまで来させた”愛の力”について話してみることにしました。 愛の力、その力の源と陰、その力を通じて進むべき話をするのが、結局私たちの内面を分かって行く過程だと思って’Map Of The Soul’というタイトルをつけました。 (最初の作品である)”ペルソナ”は愛の力に関する話です。 率直で直観的な話をたくさん含んでいます。 ファンの楽しさが私たちの幸せですから、フェスティバルのように今回の音盤を楽しんでもらいたいです

 

Q.タイトル曲’Boy With Luv’は2014年に発表した’Skool Luv Affair’の’Boy in luv’を思い出させます。 その時代を思い出すことが重要だと思ったのでしょうか。

SUGA:副題”Boy With Luv”が物語るように、”Boy With Luv”は”Boy in luv”と触れ合う曲です。 “Boy in luv”は、若い恋物語ですが、新曲は、君に対する関心と愛、小さくて素朴なものの楽しさについての物語です。 私たちをここに来させてくれたのがファンの皆様であり、それで我々の始まりについて考えるようになりました。 それでこのような歌が生まれました。

 

Q.’Boy With Luv’でHalseyとの協業はどのように実現しましたか。

SUGA:多様な感情線を表現できるアーティストが必要だったため、それに相応しい人物がHalseyだと考えました。 2年前、ビルボード・ミュージック・アワードでHalseyに初めて会ったのですが、価値観や音楽に対する情熱など通じる部分が多かったんです。 それでフィーチャーリングを提案し、Halseyが快く受け入れてくれて作業が進められました。 “Halsey”がミュージックビデオを撮りに韓国の南楊州(ナムヤンジュ)に来たが、その姿はとても慣れませんでした(笑)。寒かったのに楽しく撮影し、(Halseyが)振り付けを事前に覚えてきてくれて、満足な結果が出ました。

 

Q.収録曲”Make it right”でEd Sheeranとの協業はどのように実現しましたか。

J-HOPE: Ed Sheeran が先に連絡してきました。 私たちも普段好きで聴いて一緒に作業したかったアーティストなので快く受け入れました。 繊細な感性と切ないメロディーが特徴の歌ですがが、そこにRMが直接、作詞に参加してシナジーが倍になりました。。

画像:https://www.youtube.com/watch?v=dL0TSMypVhY

 

Q.NBCの”SNL”でBTSを初めて見る視聴者が多いと思います。BTSとBTSの音楽をどのように知ってほしいと思いますか。

JIMIN:まず”SNL”に出演させてくださった皆様に感謝いたします。 言語は違いまが、私たちの舞台と音楽を通じてお見せしようとする、私たちの話、音楽の中に込められた私たちの本心を分かってもらいたいです。 そしてBTSが舞台を楽しめる、パフォーマンスがうまいグループであることを分かってほしいです(笑)

 

Q.”SNL”を初舞台として選択した理由は何ですか。

JIMIN:新しいアルバムの初ステージをとても重要だと考えます。 舞台をどうすれば、うまく見せられるかについていろいろ悩みますが、ちょうどいい機会ができて、ためらうこともなく選択しました。 ‘SNL’は多くのアーティストが公演した場所だったので、我々もとても緊張していたのですが、現場にたくさんのファンが来てくださって、たくさんの方々が応援してくださって、幸せいっぱいの思い出になりました。

 

Q.ウェンブリー·スタジアムでの公演を売り切れました。

V:ウェンブリーだけでなく(今回公演する)あらゆるスタジアムが、私たちにとっては必ず一度公演してみたいと誓った所です。 多くの公演が売り切れ状態だと聞きました。どきどきするし、わくわくする。 来てくれたARMYにもう一度感謝いたします。 一生懸命に練習して、本当に素敵な姿たくさんお見せできるよう努力します。

 

画像:https://www.youtube.com/watch?v=dL0TSMypVhY

 

Q.アルバムのモチーフになったことで知られるCarl Gustav Jungの”心の地図”の販売量が世界的に増えましたが。  

Jungkook:ARMYのみなさまが”BTSのおかげで勉強をする”という言葉をよく言ってくれます。 我々の新しいアルバムやコンテンツについて、ARMYのみなさんが推測して解釈し、楽しんでいる姿を見ると、もっと頑張って、楽しませたいと思います。

 

Q.BTSにとってARMYとは?

Jungkook:言うまでもない、本当に感謝している存在です。今のBTSを作ってくれた、私たちのすべてです。 世界中のARMYの皆さんが、私たちのお陰で力を得たとか、慰められたり、人生が変わったとか仰いますが、そんな話を聞くと、ARMYとBTSの絆も強くなったような気がします。 それとともに責任感も感じられます。お互いに良い刺激と影響を受けるということを考えると、ARMYと私たちは離れられない存在ではないかと思います。

 

Q.BTSはかつてなかった自分だけの道を開拓しています。プレッシャーを感じることはありませんか。

JIN:我々がある瞬間、いきなりここに来たのではなく、先輩たちが先に道を開いてくださって、可能だったのではないかと思います。 プレッシャーにならないの言ったら嘘です。今もとてプレッシャー感じます(笑)。ただそのプレッシャーをなくすために、私たちの本業である音楽と舞台を一所懸命にやろうと思います。実際、私たちのファンが傍にいて、応援してくださるので、大きなプレッシャーを感じずに頑張れるのではないかと思います。

 

Q.次の目標は何ですか。

JIN:成果や成績も重要ですが、私たちの音楽で多くの方々が幸せになれればいいなと思います。 実際、今回のアルバムは、ファンと楽しむために作ったアルバムだ。 ファンや私たちが楽しめて、幸せになれるなら、これより良い成果はないと思います。

J-HOPE: SUGAヒョンが(目標を)言えば、すべて叶っちゃうんですよね。

SUGA:何か言わなければならないみたいですね(笑)。やりたいことはいっぱいありますが、遠いものを考えるより、目の前のことをうまくやり遂げようと思います。 スタジアムツアーとビルボードミュージックアワードがありますし。 ビルボード・ミュージック・アワードでは二つの部門にノミネートされましたが、本心では二つとももらいたいと思いますけど、現実的にもらえるかどうか分からないです。一つの部門くらいでは賞を取りたいです。

 

Q.’Boy With Luv’をタイトル曲に決めた理由とイントロ曲のタイトルを’ペルソナ’にした理由は何んですか。

RM:’Boy With Luv’をタイトル曲だと最初から考えて作業しました。 このアルバムの色と、私たちが溶け込もうとした情緒をよく反映させた歌で、最初から(方向性を持って)作りました。 また、多くの方の”些細なこと”が気になるという意味から”Boy With Luv”というタイトルにしました。 “ペルソナ”は仮面、社会的な自我を意味する単語です。 否定的意味の”殻”として使われたりもしますが、我 が多くのことを経験し、経験しながら得た社会的な自我であり、その名前でもあると思いました。 我々に被せられている”BTS”という名前(ペルソナ)はARMYが送ってくれた関心と愛そのものだと思いました。

画像:https://www.youtube.com/watch?v=dL0TSMypVhY

 

Q.BTSはスキャンダルのないチームで有名です。自己管理に関してメンバー同士で約束したことがありますか。

SUGA:デビューした時に約束をしたことがあります。 私たちを愛してくれる方々に対する気持ちや芸能人としての影響力に関する話、また”音楽をする人としてどう生きていけば堂々としたものなのか”についてたくさん話し合いました。 それで自然と”約束”ではない”約束”が出来ました。

JIMIN:お互い行動をちゃんとしようとする雰囲気が自然に作られました。 メンバー同士が”あなたに何があっても私たちはあなたの味方だよ。 傷つけないで”という話をよくしますが、”こんな人たちがそばにいるから、私がもっと気をつけないと”という気持ちになります。

 

Q.何がBTSを特別に、あるいは偉大にしたのでしょうか。

SUGA:われわれは何がそんなに特別で、変っているから、多くの方々が愛してくれるのか、私たちもたくさん悩みました。 海外メディアでも”熱情的なファンに対してどう思うか”という質問をよく聞かれます。 最近の思ったことは、特別なファンに出会えたことが、私たちの特別さではないんでしょうか。

 

Q.第2のBTSを夢見る後輩アイドルにアドバイスしておきたいことはありますか。

SUGA:私は’第2の誰か’は存在しないと思います。私たちも音楽を始めてから夢見ていたヒーローがいました。 でも私はそのような人(子どもの時のヒーロー)にはなれず、BTSになったんです。 同じく第2のBTSではなく、また他の素敵なアーティストが出るのがいいんじゃないんですかね

Jungkook:振りかえってみると、私は練習生だった頃にものすごく努力をしたわけじゃないと思います。 それでデビューした後に”もっと頑張ってたら”とたくさん後悔しました。 でも最近の練習生はそんなことをもっと早く知っていると思います。 自分自身をよく知って、自分の時間をよく使ってほしいです。  

V:練習して、努力しながら、いきなり経験する失敗や挫折に対して、良くないことだと思ったり、傷ついたりしないでって言いたいです。その挫折や失敗がいつかは思い出になり、それらのおかげでもっと成長出来ると思います。

 

Q.ポジティブなメッセージがアルバムの主になりますが、その根源は何んですか。

SUGA:”純粋さ”から出発したようである。 7人のメンバーは皆、音楽と舞台を切実に願っていました。 それから私たちは苦労した時間も長かったんです。 その間、失敗し、心をひき締め、再び始めることが繰り返されました。 その姿を見て多くの方々が勇気づけられたみたいです。 そんなファンの方に、私たちがどのようにお返しをすべきか考えて、私たちの影響力をポジティブに使おうと考えるようになりました。

JIMIN:ポジティブの根源はファンから出でいるとよく思います。 ファンのおかげで、疲れ果てた瞬間でもやる気になりました。 SUGAヒョンが言ったように、(私たちがもらった愛を)お返しする感じです。 (ポジティブな気持ちが)ただ私たちの中から出たというよりは、ファンと一緒にポジティブのシナジーを発揮できたのではないでしょうか。

 

Q.’ペルソナ’はこれまでのアルバムで見せてくれたヒップホップ/エレクトロニック音楽よりロックのような感じがします。

SUGA:多様なジャンルをやってみたいという考えがありますし、幸いメ、ンバーが表現できる幅が広いです。 今回のアルバムの場合、ロックのような音楽のほかにも、オールドスクールやヒップホップなど様々なジャンルを、メンバーたちがうまく表現してくれて、満足な結果が出ました。

 

Q.記者会見の序盤に、過去からこれまでの姿を映した映像を上映しました。 自分たちの過去の姿を見れば、どんな気持ちなりますか。

JIMIN:正直に一番思うことはこれです。 “メンバーたちが恨めしい。なぜあのとき、私を止めなかったのか(笑)”。過去を振り返ってみると、デビューして初めて収録をした時のことを一番思い出します。 カメラの横にいた、何でもない私たちを見に来てくれたファンたちを思い出します。 あの時を思いながら、これからも感謝の気持ちを持って生きようと思います。 そして…消したい事もあります(笑)

 

Q.メンバーたちのソロのミックステープ発売計画はありますか。

SUGA:何も計画されているものはないです。 作業はそれぞれやっていますが、これがアルバムに入るかミックステープで出すかは、時間が経ってから分かるような気がします。

RM:何かを出すには、直接、作業しなければならないシステムです。 今はプロデュースをしている四人のメンバーにだけ作業室がありますが、他の三人のメンバーも曲作りを始めれば、作業室を持つことができます。 私もミックステープを発売する時に、曲を全て作った後、”これを出したいのですが、時期を決めてもらえますか、監修していただけますか”とお願いしました。

Jungkook:去年、ミックステープを出すと申し上げましたが、まず心よりファンの皆さんに申し訳ないと思います。 まだ一人でミックステープを作る能力がなくて…(会場内で笑いが出る)もっと練習して頑張っていい姿をお見せしたいです。

V:いつかボーカルメンバーもミックステープを出す日が来ることを願います。

画像:https://www.youtube.com/watch?v=dL0TSMypVhY

 

Q.米国進出のために、英語の曲やアルバムを出す計画はありますか。

RM:米国進出のために英語アルバムを出す計画はまだありません。 ただし、MIC DROPリミックスやSteve Aoki と作った”Waist it on”のようにイベント的な協業は今後いくらでもする計画です。

 

Q.アルバムの歌詞をよく見れば、成功後に感じた負担や虚脱感に対する告白が多いです。 –このような否定的な感情をどのように克服しましたか。  

RM:昔から語っている話だが、否定的な感情なしにただ幸せになることはできないと思います。 背が高くなれば、陰が長くなるのと似ているんです。 例えばこの照明が、ある日、怖いと感じました。 明るすぎて視力が悪くなりそうだし(笑)前にいる観客たちが怖く見えたこともあります。私は照明のせいで人々が見えないのに、人々は私の表情と行動を明るい所で見ているから。 それで、(‘Boy With Luv’の)歌詞に書いたように怖くて逃げたかったんです。 でもそんな気持ちより私がこの場で実現したいことが、ファンからもらうエネルギーが、私が発信したいポジティブな気持ちがはるかに大きいです。 (プレッシャーを)克服したとは言えないと思いますが、 それさえ一緒に抱えて生きていますが、ポジティブな心がそれよりもっと大きく、大切で、プレッシャーと責任を抑えることができるんだと思います。

 

Q.海外メディアでも熱い関心を示しており、ビルボードや英国オフィシャルチャートでも良い成績を出しています。 どのような気持ちですか。

RM:われわれも良い成績を出した時は、我々同士が喜び、祝いながら楽しもうとしています。 ただ”この愛をどうお返しするか”という気持ちになると、先ほど言った照明の重さを同時に感じたりします。 喜ぶけれど、あまり夢中にならないようにしています。 完全に楽しむことができないことが、残念だという方もいます。 しかし私は、私たちが自分たちの器の大きさより大きく成功していると思うので、あふれないように、お互いを励まし、地に足をつけた生活をしようと思います。 もちろん、関心をもらって生きる職業をなので、皆さんの関心に限りなく感謝し、それを滋養分にして熱心に活動しようと思います。

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