韓国俳優のユ・スンホが10代の若さで軍隊に行った理由

この記事の著者

韓国出身のKPOP・韓国芸能専門フリーライター。慶応義塾大学卒業。

日本にて韓国ドラマや映画の翻訳及び輸入事業をサポート。広告代理店勤務を経て、2012年から韓国Mnetにて、M COUNTDONWやMAMAなどのPRやマーケティングに関わる。

現在は同社退職後、フリーライターとして、幅広い形で日韓文化交流にかかわっている。

子役としてデビューして20代になった今でも演技を続け、大きな人気を得ている韓国俳優のユ・スンホ。

25歳にしてすでに俳優歴20年という彼は、高校を卒業してすぐに入隊するという異色の経歴を持っています。

韓国俳優ユ・スンホのプロフィールと、誰よりも早く入隊した理由、代表作などについてお話します。

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子役出身の人気俳優ユ・スンホ

お名前(韓国語):유승호

生年月日:1993年8月17日

出身地:韓国 仁川広域市

身長:173センチ

デビュー:ドラマ『カシコギ 父と子が過ごしたかけがいのない日々 』(2000年)

インスタグラム:https://www.instagram.com/dandyoo93/

ユ・スンホは2000年に子役でデビューして、今でも演技活動を続けている韓国の俳優です。

2000年にデビューして、ほぼ毎年、ドラマに出演し続けて、高い人気を得て、CMにもたくさん出演しているユ・スンホ。

日本もそうだと思いますが、子役でデビューして、大人になるまで演技続けて人気を得ることはとても難しいのですが、ユ・スンホは数少ない成功事例だと言えます。

子役が大人の俳優として成功するためには、それまでと違った大人としての演技を見せる必要があると言われています。

ユ・スンホにとってはそれが2012年のドラマ『会いたい』で、それまでとは180度変わった演技を見せ、大人の俳優としても認められるようになりました。

日本でもドラマ『会いたい』、『善徳女王』、『太王四神記』などで名前が知られて、今はファンミーティングも開いているし、韓国ドラマファンの間で高い人気を得ています。

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ユ・スンホが誰よりも早く入隊した理由

今回、お話するのは、ユ・スンホが19歳という若さで入隊したかということ。

ドラマ『会いたい』で大人としての演技力を認められたのは2012年、ユ・スンホがちょうど高校を卒業する頃でした。

韓国では芸能人でも高校を卒業したら大学に行くことが普通なので、ユ・スンホも大学に行くと思いきや…

みんなの予想を裏返し、大学に進学せず、兵役義務のための入隊を発表したユ・スンホ!

韓国ではアイドルも俳優も、20代の時には大学に進学し(※大学に進学したら入隊時期の調整が出来ます)、芸能活動を続けてから、20代後半になってから軍隊に行くのが常識になっています。

ですからユ・スンホの入隊にはファンだけではなく、業界内からも驚きの声が上がったんです。

今になってみれば、ユ・スンホは無事に軍隊に行ってきて、芸能界復帰しているので、”早く軍隊行ってきて良かったね”と言えるのですが…なぜ彼は常識を覆すような選択をしてたのでしょうか。

その理由についてユ・スンホとドラマ『リメンバー~記憶の彼方へ~』で共演した俳優パク・ソンウンがこのように語っています。

「自分が望んで始めたわけじゃないので、演技を続けるべきか、演技をやめて引退をすべきか、考える時間を持つために入隊したと聞きました。」

画像&引用:https://twitter.com/at9film/status/929362029416136705

うん???子役の時からあれだけ多くのドラマに出ていたのに…自分が望んで始めたわけじゃないって???

実はそこにはユ・スンホの実家の事情が隠れていました。

大人になってからのインタビューで、ユ・スンホが語った実家の事情はこういったもの。

「当時は母の手に引かれて何かも分からずやっていました。実家の状況は本当に悪くて。うむ‥どれくらいかというと、ご飯も食べられず、路頭に迷うほどだったんです。」

引用:「VOUGE KOREA」2012年7月

「正直にやりたくなったんです。親も楽しくなかったと思います。家の事情が良くない中、仕事がどんどん入ってきて、現実に流されて仕事を続けていました。中学校・高校までずっとそうい気持ちでした。」

引用:http://m.news.zum.com/articles/39249705

見た目は良家のお坊ちゃまみたいな感じなのに、実家が貧しかったなんて意外ですよね。

これが話題になると、ユ・スンホ自身も、軍隊に行った理由について直接語ってくれました。

「『会いたい』に出演しながら演技に対して悩みが多くなっていた時期でした。本当は卑怯だったんです。私は軍隊に逃げていました。時間がほしかったんです。」

引用:http://star.ohmynews.com/

ただみなさんがご存じのように、ユ・スンホは俳優業に復帰して、今でも演技を続けています。

ユ・スンホが演技を続けると決心した理由とは何でしょうか。

「(軍隊で服務中に)ある日、すごく雨が降って。水を汲み取らなきゃいけなかったんです。でも先輩の方たちはテレビを見ていて。ドラマだったんですけど、俳優が演技をしていました。その時に”私だって上手く出来るのに”って思ったんです。その日、一日中、落ち込んでたんです。それで演技の大切さに気付きました。それ以降は、軍隊でドラマを見る度に、そういう感情をすごく感じました。」

引用:http://www.edaily.co.kr/news/read?newsId=01085686615996488&mediaCodeNo=258

逃げるように軍隊に行ったけれど、そこでもう一度演技をやりたいという気持ちに気づかされたというユ・スンホ。

軍隊に行ってきて、ユ・スンホが引退でもしてたらどうしようと思ったら…もう本当にもう一度演技をすると気づいてくれてありがとうとしか思えない!(笑)

今は趣味の車のレースやバイクを楽しんだりしているのを見ると、きっと実家の事情も良くなっているんだと思います。

子供の頃は色々と苦労が多かっただろうけど、今後は、やりたい仕事だけしながら幸せに暮らしてほしいです。

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ユ・スンホ出演のおすすめドラマ&映画

おばあちゃんの家(2002年)

ユ・スンホが国民的な人気を得るきっかけになった映画『おばあちゃんの家』。

7歳の少年が夏休み中に、自分の意志に反して(!?)、田舎のおばあちゃん家に行くことになり、そこで起きる出来事を描いた心温まる物語です。

スケールの大きい映画が好まれる韓国で、異例的な人気を得た映画で、当時、複数の映画祭で作品賞を取りました。

ユ・スンホの子役としての可能性と魅力を感じられると思います。

善徳女王(2009年)

『善徳女王』は総製作費25億円をかけた歴史劇で、韓国では40%台の視聴率を記録したドラマです。

ユ・スンホはドラマの中盤から出演していて、子役ではなくしっかり大人の役を演じています。

ただまだユ・スンホ自身はまだ高校生だったので、見た目は幼さが残っているまま。

彼の子役と大人の俳優の合間の過渡期のような時期の作品を見たいという方におすすめします。

会いたい(2012年)

ユ・スンホ、パク・ユチョン、ユン・ウネのトリフル主演作の『会いたい』。

前述したようにユ・スンホはこのドラマでそれまでとは180度違う演技を見せ、大人の俳優として認められるようになりました。

ユ・スンホ自身は”すごく悩んでいた時期だった”と言いますけど、かなり暗いキャラクターだったので余計に上手く演じられていたかも。

かなり切ない物語&ユ・スンホが決して良い人ではない(笑)ストーリーなので、好き嫌いは分かれると思いますが、ファンの方にはぜひ見ていただきたいです。

ロボットじゃない~君に夢中!~(2017年)

軍隊に行って来て、いよいよ!ファンが待ちに待った!

ユ・スンホのラブコメディ♥作品です。

人間アレルギーのある主人公(ユ・スンホ)がロボットに出会って恋に落ちる物語で、ユ・スンホのカッコいい姿がいっぱい詰まったドラマです。

ドキドキするキスシーンもたくさんあって(笑)見ていて思わずニヤニヤしちゃう自分がいました。

ユ・スンホの作品は見たことないけど、何かおすすめある?という方にはこちらをおすすめします。

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