BTS兵役はいつまで?期間中に活動を見れるの?韓国の記者が答えます

この記事の著者

韓国出身のKPOP・韓国芸能専門フリーライター。慶応義塾大学卒業。

日本にて韓国ドラマや映画の翻訳及び輸入事業をサポート。広告代理店勤務を経て、2012年から韓国Mnetにて、M COUNTDONWやMAMAなどのPRやマーケティングに関わる。

現在は同社退職後、フリーライターとして、幅広い形で日韓文化交流にかかわっている。

K-POPファンなら誰もが気になるBTSの兵役問題。

BTS兵役問題に関する韓国国内の最新情報やBTSの兵役問題に関してファンが知りたいことをまとめて紹介します。

*この記事は2022年11月8日、現在のものです。

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BTS兵役問題に関する韓国国内の最新情報まとめ

その1、韓国世論調査では兵役免除の賛成が60.9%(2022.09.18)

※画像キャプチャー:https://biz.chosun.com/

まず韓国ではBTSメンバーの兵役免除についてどんな意見が多いのでしょうか。

韓国国会が9月14日~15日の二日間、「文化・芸術人の代替服務転換」に対する意見を聞た世論調査を実施しました。

韓国では現在、オリンピックでメダルを取ったり、国際コンクールなどで受賞した人に対して’代替服務制度’を運営しています。

BTSなどのK-POPアーティストも、その制度を利用することに賛成なのかという意見を聞く内容なんです。

その結果は「賛成が60.9%、反対が34.3%」と賛成が多い様子。

他にもBTSメンバーの兵役免除について行った世論調査がいくつかあり、そこでも賛成が多い結果が出ています。

しかし、’圧倒的に賛成が多い’ ’国民誰もが賛成’という状況ではないことは事実です。

特に自分や自分の家族・友だちが兵役対象になる10代~20代は、他の年代に比べて反対が多い結果が出る調査が多いです。

その2、国会議員が兵役免除できる法律改正案を発議(2022.09.19)

※画像キャプチャー:韓国国会

2022年9月19日、韓国国会のキム・ヨンベ議員は’代替服務制度’にBTSなどのK-POPアーティストも含む法律改正案を発議しました。

この法案が通れば、BTSメンバーたちは短い訓練だけを受けて、アーティストとしての活動を続けることができます。

ただ法律改正案が通るかどうかは誰も予想できない状態。

韓国の国会議員たちがどんな意見を持っているかは続いて説明します。

その3、国会では兵役免除に反対する意見が多少多い(2022.09.23)

韓国メディアであるSISAジャーナルによると、法律改正するかどうかを話し合う国会’国防委員会’所属の議員たちの意見はこの通りです。

SISAジャーナルは9月19日から21日まで電話やメールなどを通じて国防委員会所属の国会議員16人全員にBTS兵役特例に対する意見を聞いた。

その結果、特例に反対する立場が多少優勢な中で、内部の賛否の話し合いが平行線を辿っていることが分かった。

とある議員たちが強く賛成世論を作り、対外世論戦争に乗り出す中、軍出身や国防通の議員たちは、国防委内部に反対世論を強く出している。
※引用:http://www.sisajournal.com/news/articleView.html?idxno=246779

要するに、韓国国会でも誰もが兵役免除に賛成する雰囲気ではないということです。

その4、国防部が兵役免除に対する反対意見をコメント(2022.09.20)

それでは当事者となる韓国国防部の意見はどのようなものでしょうか。

イ・ジョンソブ韓国国防部長官(日本の防衛大臣)は2022年9月20日、韓国国会で下記のような発言をしました。

「兵役義務の履行の公正性の面で代替服務制度の拡大は難しい。」

また国防部の中で兵役に関する業務を担当するイ・ギソク兵務庁長も2022年9月19日、韓国聯合ニュースとのインタビューでこのように述べました。

「大衆芸術も補充役制度(=代替服務制度)に含めると、現役で服務する青年たちに差別、乖離感、挫折がさらに大きくなる可能性がある。」

「BTSの成果は明らかにすごいことだが、その補償が兵役義務の履行に結びつくのは公正性の面で社会的合意が必要である。」
※引用:https://www.yna.co.kr/view/AKR20220919128400504

国防部としては少子化などで軍隊に来れる人数が減っていく中で、代替服務制度を拡大したくないのでしょうね。

その5、大統領室もかなり慎重な意見をコメント(2022.09.26)

韓国の週刊誌である’週間ギョンヒャン’の取材によると、大統領室はBTS兵役免除について下記のようにコメントしています。

「大衆文化芸術家を芸術·体育要員の編入対象者に含めるかに関する問題は、法律の問題というよりは、十分な社会的議論を通じて政策的決定が先行されなければならない事案である。 国防部、兵務庁など所管省庁が十分な社会的議論を経て、国会とともに慎重に検討しなければならない事案だと考えられる。」
※引用&画像キャプチャー:http://weekly.khan.co.kr/khnm.html?mode=view&code=113&artid=202209161450541

このコメントを見る限り、大統領室もBTS免除に関して積極的に動きそうではありません。

その6、国防部長官が兵役免除に対する反対意見をまた発表(2022.10.4)

※画像キャプチャー:https://newsis.com/view/?id=NISX20221004_0002035998&cID=10301&pID=10300

韓国の国防部長官(日本の防衛大臣)は10月4日、国会で、BTSの服務に対してこのように述べました。

「兵役移行の公正性・公平性を考えた時、BTSメンバーも軍に服務することが望ましい

9月20日にも同じことを述べているので、BTSの軍服務に対する韓国国防部の意見は固いものと見て良いと思います。

その7、所属事務所がメンバーの兵役履行を発表(2022.10.17)

2022年10月17日、BTSの所属事務所であるBIGHIT MUSICがメンバーたちの兵役履行を発表しました。

※画像キャプチャー:BTS公式ツイッター

発表によると、BTSメンバー全員は韓国兵務庁のプロセスに従うということ。

この発表の通りですと、もっとも年上であるJINは2022年の年内には兵役が始まると思います。

その8、韓国メディアがジンの兵役延期の取消を報道(2022.11.4)

※画像:BTS公式ツイッター

韓国メディアの聯合ニュースが、2022年11月4日に、ジンが兵役延期を取り消したと報道しました。

報道内容によるとジンは2022年年末まで兵役が延期された状態だったけど、その延期を取り消す届け出を出したということ。

ジンがソロアルバムを出した後のライブで、ファンには近々入隊すると言っていたので、ある意味、予想されたことです。

延期を取り消す届け出を出したので、ジンは早ければ年内に、遅くでも2023年春までには入隊すると思います。

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BTS兵役問題に関して知りたいことQ&A

質問1.メンバーが入隊して服務する期間はどれくらいなのか?

韓国の兵役義務は、陸軍・海兵隊・海軍・空軍・社会服務要員によって服務機関が異なります。

  • 陸軍/海兵隊:18か月
  • 海軍:20か月
  • 空軍:21か月
  • 社会服務要員:21か月

基本的には自分がどの軍隊に行きたいかを選んでいくことになりますが、入隊時期などによって希望通りにならないこともあります。

入隊すると、どの部隊に行くのか分かりますので、服務期間も分かるようになると思います。

また社会服務要員は、何らかの理由で一般的な兵士としての服務が難しいと判定されたら配属となりますので、自分で選ぶことは難しいです。

質問2.軍服務中のメンバーがSNS発信できるの?

現状としては軍服務中に、服務前みたいに頻繁にSNS発信をしているアイドルはいません。

服務前に撮っておいたものを公開することや、たまに他のメンバーのSNSなどに露出されることはありますが。

頻繁にSNS発信をすることは難しいと思います。

質問3.軍服務中のメンバーが表舞台に出る頻度はどれくらいなの?

入隊するとあくまで一般兵士として服務することになりますので、一般的には表舞台に出ることはありません。

「軍楽隊」と言い、軍隊のさまざまな行事の時に動員される舞台に配属されると、軍隊や国の行事で活躍する姿を見ることができます。

(軍楽隊は希望者の中からオーディションを経て、配属されます。)

ただBTSの場合は、国防部側が2022年10月18日に下記のような発表をしていますので↓

「公益目的の国家的行事や国益レベルで進められる行事がある場合、本人が希望をすれば、参加できるチャンスを提供する」

もしかしたらEXPO誘致のための行事などに出てくるかもしれません。

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まとめ

ここまでBTS兵役問題に関する韓国国内の最新情報を紹介しました。

現地の最新情報は、順次アップデートしていきたいと思います。

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