2018年上半期、韓国ではどんな映画が人気だったのでしょうか。
2018年1月から6月まで、韓国で上映された韓国映画の観客動員数ランキングを紹介します。
日本での公開情報もありますので、みなさんチェックして見てください。
※韓国の映画振興委員会のデータを基に作成しました。
※観客動員数は公開後の累積ではなく、1月1日から6月30日までの動員数です。
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目次
2018年上半期韓国映画観客動員ランキング
10位:ゴールデンスランバー(골든 슬럼버)
・出演:カン・ドンウォン、ハン・ヒョジュ他
・公開日:2018-02-14
・観客動員数:1,387,562
伊坂幸太郎による日本の小説であり、映画化された『ゴールデンスランバー』の韓国リメイク作品です。
原作の評価が高い作品ですし、カン・ドンウォン、ハン・ヒョジュという二人の大物俳優が出演することで、撮影の段階からかなり注目を集めました。
しかしスリラー・アクションジャンルとして公開されたにも関わらず、韓国映画らしいスピード感のある演出にはなっておらず、期待外れだという声が多かったです。
期待が大きかった分、そういった声があがってきちゃったのでしょうね。
観客動員数100万人を超えているので、カン・ドンウォンやハン・ヒョジュが好きな人なら見ても良いのではないでしょうか。
9位:リトル・フォレスト(리틀 포레스트)
・出演:キム・テリ、リュ・ジュンヨル、ムン・ソリ、ジン・ギジュ他
・公開日:2018-02-28
・観客動員数:1,504,888
『ゴールデンスランバー』に続いてまたもや日本の作品をリメイクした映画『リトル・フォレスト』です。
日本では夏・秋・冬・春と4部作で映画化され、夏・秋編と冬・春編でそれぞれ上映されましたが、韓国では1編で制作されました。
大きなスケールでスピーディーな展開のあるような作品ではなかったのですが、原作がすでに韓国で人気が高かったですし、キム・テリとリュ・ジュンヨルという人気の若手俳優が出演することで、かなりの人気を得ました。
『リトル・フォレスト』はやっぱり’料理’が中心になりますが、韓国で撮影された韓国を背景にしていますので、出てくる料理もすべて韓国料理!
原作とはまた全然違う雰囲気を感じることができます。
8位:朝鮮名探偵:吸血怪魔の秘密(조선명탐정:흡혈 괴마의 비밀)
・出演:キム・ミョンミン、キム・ジウォン他
・公開日:2018-02-08
・観客動員数:2,444,180
『朝鮮名探偵:吸血怪魔の秘密』は朝鮮時代を背景に、ミステリーな事件を解決していく姿を描いた‘挑戦名探偵シリーズ’の3度目の作品です。
もともと人気のシリーズだっただけあって、公開前か注目を集め、公開5日目にして100万人観客を動員するなど高い人気を得ていました。
しかしその後に主演俳優であるオ・ダルスが過去に演劇俳優にセクハラをしたという疑惑が浮上(オ・ダルスもその後、セクハラがあったことを認めています)。
オ・ダルスへの非難の声が高まり、観客動員数が伸びないまま、映画公開は中止となりました。
7位:いま、会いにゆきます(지금 만나러 갑니다)
・出演:ソン・イェジン、ソ・ジソブ他
・公開日:2018-03-14
・観客動員数:2,601,572
同タイトルの日本映画を原作にしているかソ・ジソブ、ソン・イェジン主演の『いま、会いにゆきます』!
ソン・イェジンとソ・ジソブの2001年以来の17年ぶりに共演ということで、韓国だけではなくアジアの韓国映画ファンから期待が集まっていた作品です。
公開後は、原作の良さを守りながらも韓国ならではの要素を適切に使っていると好評を得ました。
映画は200万人を超えるヒットを記録、作品のヒットによって原作映画『いま、会いにいゆきます』も、韓国で再び公開され、映画ファンの注目を集めました。
6位:コンジアム(곤지암)
・出演:ウィ・ハジュン、パク・ジヒョン他
・公開日:2018-03-28
・観客動員数:2,675,618
CNNにも選ばれた韓国の有名な心霊スポット昆池岩(コンジアム)精神病院を舞台に、そこを訪れた若者たちの姿を追ったホラー映画です。
フェイクドキュメンタリーのような演出で作られた作品で、登場人物も芸名のまま出演していますし、映画の多くが俳優による自撮りで撮影されています。
低予算で制作された映画で、有名な俳優が出演したわけでもないので、あまり期待されなかったんですけどね。
いざ公開するとSNSを中心に口コミが広がり、観客動員す260万という異例的な成功になりました。
ちなみに映画の背景になったコンジアム精神病院は、実際は経営難により閉鎖した病院で、ここにまつわる都市伝説はすべて事実ではないということです。
5位:探偵:リターンズ(탐정:리턴즈)
・出演:クォン・サンウ、ソン・ドンイル、イ・グァンス他
・公開日:2018-06-13
・観客動員数:2,677,442
『探偵:リターンズ』は、2015年に公開された映画『探偵 ザ・ビギニング』に続くシリーズ作です。
担当事務所を経営しているカン・デマン(クォン・サンウ)、元刑事のノ・テス(ソン・ドンイル)、元捜査官のヨチ(イ・グァンス)の3人が、ある事件を解決していく様子をコミカルなタッチで描いています。
元々人気が高かった作品ですし、クォン・サンウ、ソン・ドンイル、イ・グァンスという人気の俳優3人が出ているだけあって、公開2週間ほどで観客動員数200万人を突破。
何も考えずに楽しめる映画としておすすめされています。
4位:それだけが私の世界(그것만이 내 세상)
・出演:イ・ビョンホン、パク・ジョンミン、ユン・ヨジョン
・公開日:2018-01-17
・観客動員数:3,417,989
『それだけが私の世界』は元ボクサーのジョハが、17年前に別れた母のインスクと再会、それがきっかけで初めて会う弟のジンテ同居生活を送る姿を描いた作品です。
チャンピオンの座にまで登り詰めたけど、今ではボクサー崩れになってしまったジョハを、あのイ・ビョンホンが演じています。
性格も好きなものも真逆の兄弟が、少しずつ理解し合い、絆を深めていくというストーリーは、ありきたりの内容すぎてつまらないという話もありましたが。
イ・ビョンホンとジンテ演じるパク・ジョンミンの演技が、そのすべてをカバーできるほど抜群!ということで(笑)かなりの人気を集めました。
3位:毒戦(독전)
・出演:チョ・ジンウン、リュ・ジュンヨル、キム・ジュヒョク、パク・ヘジュン他
・公開日:2018-05-22
・観客動員数:5,043,827
2013年に制作された香港映画をリメイクした韓国作品『毒戦(ドクジョン、독전)』。
アジア最大の麻薬組織をずっと追ってきた刑事ウォンホ(チョ・ジンウン)の前に、組織の後見人と組織に捨てられた一人の若者が現れてから繰り広げられるストーリーを描いています。
すでに原作が公開されていますし、ストーリー的には新鮮味が欠けるけど、主演・助演問わず俳優たちも演技力が素晴らしいとの評価を得ました。
特に2017年に事故でこの世を去ったキム・ジュヒョクの素晴らしい演技を見られるので、貴重な作品だと言えます。
麻薬組織にまつわる話だけあって、刺激的な場面が結構ありますが、U-15指定になり、韓国で賛否両論が上がったこともあります。
2位:1987、ある闘いの真実
・出演: キム・ユンソク、ハ・ジョンウ、ユ・ヘジン、キム・テリ他
・公開日:2017-12-27
・観客動員数:5,289,693
映画『1987』は、韓国の民主化運動’6月民主抗争’のきっかけとなった、大学生のパク・ジョンチョルが警察の拷問により死亡した事件を映画化した作品です。
パク・ジョンチョルが警察の拷問により死亡した後、証拠隠滅のために動く政府側の人間と、それに立ち向かう検察と記者・学生らの姿をリアルに描いています。
実際の事件・実在する人物ばかり出ていますが、緊張感がありながらも繊細な演出で、映画ならではの魅力がある作品だと絶賛されました。
キム・ユンソク、ハ・ジョンウ、ユ・ヘジンという韓国の‘今’を代表する俳優たちの素晴らしい演技にも注目してほしいですね。
日本では2018年9月8日に公開される予定です。
1位:神と共に -罪と罰-(신과함께-죄와 벌)
・出演:ハ・ジョンウ、チャ・テヒョン、チュ・ジフン、キム・ヒャンギ他
・公開日:2017-12-20
・観客動員数:5,871,436
韓国の人気漫画「神と共に」を映画化した作品、『神と共に –罪と罰–』です。
人の死後の世界を描いた作品で、原作の人気の高さと豪華な俳優陣、素晴らしい演出で人気を集めました。
その人気っぷりがどれくらいかというと、2017年12月20日に公開されたにもかかわらず、たったの2週間で2017年でもっとも成功した映画になったんです。
今回、紹介した観客動員数は2018年1月から6月までですが、公開後の累積観客動員数は1441万人!
韓国映画の歴代観客動員数ランキング2位を記録しています。
日本ではEXOのメンバーであるD.Oことド・ギョンスが出演した映画としても有名ですよね。