韓国語ビジネス通訳会社を選ぶ5つのポイントとおすすめ会社

この記事の著者

韓国出身のKPOP・韓国芸能専門フリーライター。慶応義塾大学卒業。

日本にて韓国ドラマや映画の翻訳及び輸入事業をサポート。広告代理店勤務を経て、2012年から韓国Mnetにて、M COUNTDONWやMAMAなどのPRやマーケティングに関わる。

現在は同社退職後、フリーライターとして、幅広い形で日韓文化交流にかかわっている。

「韓国の取引先との商談するために通訳が必要」「市場調査の時に韓国語が出来る人に同行してもらいたい」と思った時、どの通訳会社に頼めば良いのでしょうか。

ビジネスにおいて通訳は非常に大きな役割をしますが、通訳会社は数えきれないほどあるし、何を基準に選べば良いか悩んでいる方も多いと思います。

 

そんな方のために本記事では、韓国語の通訳会社を選ぶ際に確認しておきたいことや選定ポイント、良い通訳者に出会える会社やサービスを紹介します。

韓国語の通訳が必要だと思っている方はぜひ参考にしてみてください。

 

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目次

◆通訳会社を選ぶ前に知っておきたいこと

通訳会社を選ぶ前にまず知っておくべきことは、通訳には実は様々な種類があるということです。

 

〇通訳には同時通訳・順次通訳・ウィスパリング通訳がある

通訳には大きく分けて同時通訳・順次通訳・ウィスパリング通訳の3つの種類があります。

(考え方によっては、4つや5つに分類されることもありますが、3つが一般的です)

 

≪同時通訳≫

まず同時通訳は話者が喋るとそれを聞いてほぼ同時に通訳していくことで、通訳者はブースの中に入り作業をし、聴者は小さいイヤフォンで、その通訳された内容を聞きます。

ほぼ同時に外国語の内容を把握することが出来るので、国際会議や記者会見、セミナーなどでよく使われます。

 

≪順次通訳≫

次に順次通訳は、みなさんが一般的に考える通訳にほぼ近い形で、話者が喋り終わった後に通訳を始める通訳方法です。

1対1でコミュニケーションを取るより、2倍時間がかかってしまいますが、正確性に面においては順次通訳がもっとも高いと言えます。

会社の商談、現地での市場調査の時などに使われることが多いです。

 

≪ウィスパリング通訳≫

最後にウィスパリング通訳は、その言葉通り、通訳者が聴者の隣で話者の話を通訳する方法です。

ささやくように通訳するということで、ウィスパリング通訳と呼ばれています。

韓国の芸能人が日本の生放送に出る時に、芸術人の後ろに通訳者が立っていることを見たことがあると思いますが、それがウィスパリング通訳です。

 

〇韓国語通訳の相場

韓国語通訳の相場は1日8時間拘束、実労働時間7時間で30,000円~からというのが相場になります。

基本的には順次通訳をすることが前提となっている相場で、同時通訳やウィスパリング通訳であれば、その1.5倍~2倍になることもあります。

通訳する場面や内容によっても相場は変ってきて、法律や医療など高い専門性を要求される内容なら相場は高くなりますし、遂行通訳など場所の移動が必要な場合も相場は変ってくるんです。

通訳を発注する際には、ここまで紹介したの通訳方法と相場の違いを理解して、本当に自分に合った通訳者を見つける必要があります。

 

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◆本当に良い通訳会社を選定するための5つのポイント

1.得意とするジャンルを把握する

通訳で大事なことは言語能力はもちろん、通訳する内容に関しての知識があるかどうかです。

これはある新聞社で働いている記者の経験談です。

通訳において関連知識がどれだけ重要かを実感出来るエピソードなので紹介いたします。

 

記者のWさんは北朝鮮の事情に詳しい韓国人専門家をインタビューする時、韓国語→日本語の通訳者を雇ったそうです。

通訳の経験も豊富で日本語の発音もきれい…安心して通訳を任せられると思ってインタビューを始めると、通訳に少し違和感を覚えはじめました。

 

北朝鮮の高級官僚には“福部長”という肩書きがあります。

現在は、金正恩(キム・ジョンウン)の妹である金与正(キム・ヨジョン)が副部長の一人です。

この“福部長”を韓国語で読むとと”부부장(ブブジャン)”ですが、同じ言葉は韓国語にはなく、夫婦を意味するブブに非常に言葉が似ています。

北朝鮮の高級官僚に関する知識がなかった通訳者さんは、それを“夫婦”と訳していたんです。

福部長と夫婦ではまったく異なる内容になってしまいますよね。

結局、Wさんはインタビューが終わってから、別の人にインタビューの録音ファイルを改めて起こしてもらうことになりました。

 

このようにいくら言語能力が高くても、通訳する内容に関する基礎知識がないと間違った通訳をしてしまう可能性があります。

通訳会社を選ぶ時にはかならずこの部分をチェックするようにしましょう。

 

2.得意とする言語を把握する

これは翻訳・通訳のどちらも同じですが、会社によって抱かえている通訳者は全然変わってきます。

英語の通訳が出来る人はたくさんいるけど、中国語や韓国語の通訳者は人数が少なかったり、その逆の場合もあります。

 

韓国語の通訳を発注する時はやはり韓国語の通訳者がたくさんいる会社にお願いするのが良いでしょう。

そのような会社は適切な通訳者を紹介出来ることはもちろん、その後のフォローなどもスムーズです。

また様々な経験を持つ通訳者さんがいるため、発注する目的にぴったり合う人を紹介してもらうことも可能です。

 

これらを把握するためには通訳会社にどんな会社と実績があるのか、通訳者は何人ほどいるのかを確認するのが一番手っ取り早いです。

またフリーランスの通訳者なら関連経験はもちろん、韓国で留学したり働いた経歴がある人にお願いする方が無難だと思います。

 

3.得意とする通訳方法を把握する

通訳には様々な方法があると先ほど申し上げたのですが、多くの方が通訳が出来る人なら順次通訳も同時通訳も出来ると誤解しています。

実はそれは大きな間違いで、順次通訳が出来るからと言って、誰もが同時通訳やウィスパリング通訳が出来るわけではありません。

話者の話を聞きながら通訳していく同時通訳は非常に専門的な技術で、韓国では同時通訳者は基本的に専門大学院の修士号を持っているかどうかが基本条件になります。

また同時通訳はかなりの集中が必要な作業のため、二人の通訳者が一人15分~20分ずつ交互に通訳をすることが前提になることも多いです。

 

4.事前準備をしっかりしてくれるか把握する

通訳はその場限りの仕事だと思っている方も多いと思いますが、実は正確な通訳のためには、本番の前に通訳するための準備が必要です。

どんな内容の通訳をするのか事前に知ってから通訳をするのと、まったく知らない状態で通訳をするのでは全然、結果が変ってきます。

通訳者の中には、クライアントが言い出す前に、資料を要求することもあります。

必要だと感じたら事前に短くても打ち合わせをすることも一つの方法だと思います。

事前準備がしっかりしれいればいるほど、通訳の品質は高くなりますので、ここをしっかり把握しておきましょう。

また秘密保持は通訳者の基本中の基本なので、特に心配は必要ないと思いますが、もし情報漏れの心配があるなら、秘密保持契約を交わしておくことも可能だとおもいます。

 

5.予算に合う通訳会社を探す

ここまで本当に良い通訳会社・通訳者を選ぶポイントについて説明したのですが、最後の最後で決め手となるのはやはり予算ですね。

予算に合う通訳会社を見つけるためには、どんな形や内容での通訳が必要で、どんな結果を得られたいかしっかり把握することが第一歩だと思います。

通訳会社・通訳者は星の数ほどあり、自分の予算とニーズに合う人はかならず見つかると思いますので、今回、記事で説明したことを基に問い合わせをすることをおすすめします。

 

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◆韓国語通訳会社一覧【2018年12月時点】

〇K’sインターナショナル株式会社

 

K’sインターナショナル株式会社は通訳・翻訳をはじめ外国語に強い人材の紹介や海外進出サポートなども行っています。

本社は大阪ですが、東京にもオフィスを置いており、企業の会議通訳や株式総会の同時通訳などに強いと知られています。

2006年にK’sインターナショナル株式会社を立ち上げた現、代表取締役社長の嶋田邦子氏も通訳・翻訳をしていたので、非常に細かいフォローアップをしてくれることでも有名です。

公式ホームページ

〇株式会社コンベンションリンケージ

 

株式会社コンベンションリンケージは、国際会議、展示会、大型医学会など国際的な大型イベントの実績が非常に多い会社です。

通訳・翻訳業務と共に国際的な展示場をプロデュースしているので、顧客のニーズに合致した通訳者を選定してくれることに非常に長けています。

サミットや国際会議での経験を持っているハイレベルな通訳者もいますので、そういった人材を探している方のための企業だと思います。

公式ホームページ

〇株式会社アミット

 

40言語、約5,300人の通訳・翻訳者を保有している株式会社アミット。

”スピーディーでリーズナブル”な翻訳・通訳をすることをモットーに、質の高い通訳をリーズナブルな価格で提供しています。

また登録している翻訳・通訳者だけではなく、社内にも外国に長けているスタッフがたくさんいて、的確な人材を紹介してくれることが強みなんです。

映像翻訳や字幕翻訳なども行っておりますので、テレビ局との取引実績もあることで知られています。

公式ホームページ

〇韓国外国語大学 通翻訳センター

 

韓国外国語大学は外国語関連人材育成の力を入れている名門大学です。

同時通訳者を養成する通翻訳大学院があり、韓国外国語大学の通翻訳センターは、そこの卒業生を中心にした通訳者プールを保有しています。

通翻訳大学院は入学することも卒業することも国難だと言われるほど厳しい教育で有名で、その分、韓国の中では韓国外国語大学の修士号を持っているならかなりレベルの高い通訳者という認識があります。

同時通訳であったり、重要な商談、専門的な通訳が必要な場合は、韓国外国語大学の通翻訳センターに依頼することをおすすめしたいです。

公式ホームページ

〇ブレインウッズ株式会社

 

ブレインウッズ株式会社は東京に本社をおき、ビジネス翻訳・通訳の他に法人向け英語研修サービスなども行っています。

強みは医療・医薬やIT・通信分野などの専門性の高い分野での通訳。

言語能力だけではなく、業界の最新知識を持っている通訳者によるハイレベルな通訳サービスを提供していると知られています。

通訳方法だけではなく、通訳内容や分野によって異なる料金体系がとても分かりやすいので、そちらもブレウンウッズをおすすめする理由です。

→公式ホームページ

〇トラベロコ

 

トラベルコは世界各国に住んでいる日本人に通訳・商談の同席・翻訳・観光ガイドなど様々なことを依頼することが出来るサービスです。

現在、トラベルコに登録している韓国在住の日本人は1,793人。

その1,793人の中から仕事を依頼したい方を選んでダイレクトにやり取りすることが出来ます。

トラベルコの強みは、やはり通訳者の経歴や得意分野などを事前に細かくチェック出来ることです。

また通訳会社に属さず、フリーでやっている方がほとんどなので、事前打ち合わせなどの融通が利きます。

現地に住んでいることが大前提となっていますので、現地(韓国)の状況にも詳しいというのも強みでしょうね。

海外タウン・コンシェルジュサービス「トラベロコ」

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