韓国でアイドルよりも俳優として有名なEXOディオ(ギョンス)は何が凄いのか?

この記事の著者

韓国出身のKPOP・韓国芸能専門フリーライター。慶応義塾大学卒業。

日本にて韓国ドラマや映画の翻訳及び輸入事業をサポート。広告代理店勤務を経て、2012年から韓国Mnetにて、M COUNTDONWやMAMAなどのPRやマーケティングに関わる。

現在は同社退職後、フリーライターとして、幅広い形で日韓文化交流にかかわっている。

EXOのボーカルとしてアジア全域で大きな人気を得ているディオ!

ディオはEXOのボーカルをやりつつ、俳優としても頑張っていて、かなり実力を認められています。

実は韓国では「EXOのディオは知らないけど、俳優のド・ギョンスなら知っている」

という人も多いです。

だけどこうやってディオが演技をやっていることは、とっても意外なことです。

ディオの演技がみんなに驚かれる理由を、分析してみました。

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目次

EXOギョンスの演技は何が凄いのか?

◆理由その1、ボーカルなのに俳優をやっている

K-Popアイドルがアイドルとして人気を得るようになってから演技に挑戦することは珍しいことではないですよね。

SHINeeのミンホとか、少女時代のユンアやスヨンとか、INFINITEのエルとか、みんなドラマに出て、多くの人に愛されています。

でもアイドルグループの中で、演技に挑戦するのは(全てではありませんが)ほとんどが‘ヴィジュアルメンバー’だと言われている子たち。

人気アイドルの場合、スタートから結構大きな役をもらうことも多いから、幅広い年齢から愛されるようなイケメン&美人というのが条件になります。

だから、グループで一番のヴィジュアルメンバーが先に演技を始めるし、もしボーカルに優れている子なら、ソロアルバムを出すのもありだし、ミュージカルを先にということが多いんです。

そんな中で、EXOのボーカルとして存在感を持っていたディオが、他のメンバーより先に、演技に挑戦というのはかなり意外なことでした。

 

◆理由その2、初めての作品が社会派映画

ディオの演技への挑戦は、そのこと自体も意外なのですが、もっと意外なのはディオが初めて出演した作品です。

アイドルが演技に挑戦する時は、やっぱその明るくてかわいいorカッコいいイメージを生かして、青春ドラマだったり、ラブストーリー映画に出ることがほとんどです。

ですが、ディオが初めて出演した映画は、不当解雇への抗議する非正規職社員たちの姿を描いた、韓国で起きた 事件をもとにした社会派映画『明日へ』。

ヨム・ジョンア、ムン・ジョンヒなど演技派女優がたくさん出演していますが、言ってしまえば、誰にでも好かれるような作品ではありません。

むしろ、アイドルなら、アイドルグループとしてのイメージなどを考えて、出演するのはちょっと…と敬遠しそうな作品でもあります。

そんな作品にディオは自ら「演技がやりたい」と会社に告げて、他の人たちと一緒にこの映画のオーディションを受け、主人公の女性の息子役に選ばれました。

『明日へ』の監督は

「テレビをあまり見ないからEXOというグループのことも知らなかった。多くの俳優の中で、ギョンスの目力が一番良かった」

とディオのキャスティング理由を明かしています。

社会派映画だったため、『明日へ』の観客動員数は80万人ほどと100万人にも及ばなかったのですが、ディオは俳優ド・ギョンスとして高い評価を受けました。

 

◆理由その3、演技のレッスンなんて受けたこともない

初めて出演した映画『明日へ』で、その演技力を認められたディオ。

映画を見た観客の中にはEXOのディオだと気づかずに

「ド・ギョンスという新人俳優の演技がなかなか良い」

と言った人も多かったくらいですからね。

ディオは映画で演技力を認められて、その後、多くのドラマや映画に出るようになり、今では立派な俳優といってもそん色のないキャリアを積んでいます。

でも驚きなのは、ディオは、一度も演技レッスンを受けたことがないということです。

理由その1で説明したように、アイドルグループの中には、ドラマや映画に出す‘演技向けのメンバー’がいて、事務所としてもその子たちには積極的に演技レッスンをさせます。

SMエンターテインメントとしてもディオはそもそも‘演技向けメンバー’じゃなかったから、レッスンをさせなかったんだと思います。

だから、アイドルが出るような作品ではない『明日へ』のオーディションも、おそらく落ちるだろうと思ってやってみれば?と許可したんじゃないですかね(笑)

なのに一発でオーディションに合格、その上に演技力まで認められたということは、ディオは生まれ持った才能があったということでしょうね。

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◆俳優ド・ギョンスのこれまで出演した作品を紹介

それでは、これまでディオが出演した映画やドラマを全て紹介します。

〇映画『明日へ』、2014年

先ほど紹介した、ディオの俳優ド・ギョンスとしての初めての映画です。

不当解雇した大手スーパーに立ち向かう、スーパーで働く非正規職社員たちの姿を描いています。

ディオは主人公の女性ソニ(ヨム・ジョンア)の息子役として出演しています。

 

〇ドラマ『大丈夫、愛だ』、2014年

韓国では、‘EXOのディオより俳優のド・ギョンスの方が有名’だと言われるようになったドラマです。

ここでディオは、人気の作家だけど過去にトラウマを持つ主人公ジェヨル(チョ・インソン)に慕っている謎の男の子を演じています。

 

〇映画『純情』、2016年

ディオが初めて主演を務めた映画です。

短編小説を原作にした映画で、純粋で切ないラブストーリーですが、個人的にはこの作品の中でディオが演じるボムシルの切ない目が、忘れられないです。

 

〇ウェブドラマ『ボクらのラブ♡アカデミー』、2016年

映画監督を夢見る大学生の男の子が、映画制作のために元カノと再会してから起きることを描いた作品です。

ここでディオは主演の大学生を演じていますが、ディオの年齢にぴったりの、青春物語です。

悩み挫折しながらも夢にむかって頑張る姿がとっても微笑ましいです。

 

〇映画『あの日、兄貴が灯した光』、2016年

有名俳優のチョ・ジョンソクと一緒に主演を務めた作品です。

ディオは韓国代表にまでなった実力のある柔道選手だったけれど、不意の事故で視力を失ったドゥヨンを演じています。

チョン・ジョンソク演じるドゥシクと、ドゥヨンの二人の物語が中心の映画ですが、二人がなかなか良いケミストリーを見せてくれています。

 

〇映画『7号室』、2017年

ディオが初めて挑戦したブラックコメディジャンルの映画です。

ディオはこの映画でこれまでの映画とはまたひと味違う演技を見せてくれています。

ブラックコメディジャンルが好きな人ならぜひおすすめしたいです。

 

〇映画『神と共に』、2017年

韓国の人気ウェブ漫画を映画化した作品です。

ディオは映画のストーリー展開に大事なきっかけになる若い軍人を演じています。

この映画のために、ディオは髪を坊主にして、アイドルとしては異例なことだと、かなり話題になりました。

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