韓国のme too運動で告発された有名人達

この記事の著者

韓国出身のKPOP・韓国芸能専門フリーライター。慶応義塾大学卒業。

日本にて韓国ドラマや映画の翻訳及び輸入事業をサポート。広告代理店勤務を経て、2012年から韓国Mnetにて、M COUNTDONWやMAMAなどのPRやマーケティングに関わる。

現在は同社退職後、フリーライターとして、幅広い形で日韓文化交流にかかわっている。

2017年の冬、ハリウッドの有名映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインからセクハラを受けた女性たちが、その被害に対して声を上げ始め、世界的に広まったme too運動。

韓国では20181月、女性検事が検察庁の内部の上司からセクハラされたことを告発したことがきっかけに、政界、芸能界、文学界へその動きが広がっています。

今、韓国で、me too運動によって性暴行・セクハラ疑惑が起きている有名人をまとめました。

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目次

韓国のme too運動で告発された有名人達

〇キム・ギドク

韓国人としては初めて、ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した、世界的に人気の高い映画監督のキム・ギドク。

キム・ギドク監督への疑惑は、me too運動が起きる前の20178月から始まりました。

映画『メビウス』の主人公としてスカウトされた女優が、演技指導という名目でビンタをされるなどの暴行を受け、事前に合意していないベッドシーンの撮影を強要されたということです。

結局、その女優さんは映画出演を諦めることになりますが、キム・ギドク監督の映画界での影響力を恐れ、結局、事件が起きてから数年が過ぎた後に、キム・ギドク監督を告訴することになります。

この件は、ソウル中央裁判所で暴行の事実があると認められ、キム・ギドク監督に罰金500万ウォン(約50万円)が言い渡されました。

これを機に、韓国では、キム・ギドク監督の撮影現場での態度に対して、問題視する声が上がり始めました。

2018年3月には、韓国の報道番組が1時間にかけて、キム・ギドク監督の女優やスタッフへの性暴行・セクハラの実態を報道。

そのあまりにもひどいキム・ギドク監督の行動に、韓国に大きな衝撃が走りました。

キム・ギドク監督は、暴露後、ずっと音信不通の状態で、もうすぐ公開予定だった、チャン・グンソクや藤井美菜らが出演する新作映画も、公開中止となりました。

 

〇チョ・ジェヒョン

キム・ギドク監督と同じく韓国の映画界に大きな衝撃だったのが、俳優チョ・ジェヒョンに対するセクハラ疑惑です。

チョ・ジェヒョンは映画、ドラマ、演劇で俳優として活躍、制作者として演劇劇場も所有している韓国芸能界の大物俳優です。

人気ドラマにも結構出ているので、日本でも顔が知られていますよね。

そんなチョ・ジェヒョンが劇場で働いていた女性スタッフにキスを強要したことが、me too運動によって告白され、チョ・ジェヒョンは全てを認めて謝罪、出演していたドラマからも降板しました。

 

〇チョ・ミンギ

優しい笑顔が素敵なイケメンちゅうねん俳優として、多くのドラマや映画に出演、韓国でも日本にも大きな人気を得ていたチョ・ミンギも、me too運動によって性暴行・セクハラ疑惑が告発された人物です。

チョ・ミンギは、俳優のかたわら、地方にある大学の演劇学科で教授として学生を教えていたんですが、20182月、韓国のあるオンラインコミュニティーで、「チョ・ミンギが何年もの間、女子学生にセクハラを繰り返し、教授職をはく奪された」という暴露文がアップされました。

これはその後、事実と判明、チョ・ミンギの下で学んでいた学生はもちろん、元女優、カフェの店員…と20人あまりの被害者が、セクハラ・性暴行事実を告発しました。

最初、すべてを否定していたチョ・ミンギも、「法的・社会的責任の回避しません」と謝罪文を発表しました。

現在、チョ・ミンギは一か月間の出国禁止措置が下されていて、近いうちに被疑者として検察に召喚されるものと思われます。

 

〇アン・ヒジョン

韓国のme too運動で、一番、衝撃的なことだと言われているのが、イケメン政治家のアン・ヒジョンに対する告発です。

アン・ヒジョンは韓国の名門大学である高麗大学で哲学を学び、廬武鉉元大統領が国会議員時代に補佐官として政界入り、その後、忠清南道の知事となり、大きな人気を得ていた政治家です。

知的な魅力のあるイケメンで、ゆっくりした口調が人気を呼び、韓国では次期大統領になる可能性も高いと思われていた人物です。

それに普段から、保守的な雰囲気の韓国の政界では珍しく、女性や性的少数者の味方としての発言を多く、若者からの人気が高かったのです。

ですが…20182月に、アン・ヒジョンのもとで働いていた女性秘書官が、8カ月間にかけて持続的に性暴行されたことを暴露。

アン・ヒジョンは全てを認め、道知事を辞任し、行方をくらましてしまいました。

この件に関しては、現在、韓国の警察が捜査を始めており、アン・ヒジョンは近いうちに被疑者として検察に召喚されるでしょう。

 

〇コ・ウン

韓国のme too運動に火をつけたと言われているのが、作家のコ・ウンに対する女性作家たちのセクハラ告発です。

コ・ウンは、1958年にデビューした韓国の大物作家で、世界20カ国に文学作品が翻訳されていて、ヨーロッパなどでも人気が高く、ノーベル文学賞の受賞への期待もあった人物です。

そんなコ・ウンに対して、セクハラ疑惑は、女性作家のチェ・ヨンミ氏が発表した詩から始まりました。

その詩には、若い女性後輩たちにセクハラを繰り替えず、一人の作家の姿が描かれていますが、コ・ウンの名前は出ていないものの、‘ノーベル文学賞候補に名前が出る度に’など、彼を連想させる要素がたくさんあったんです。

その詩の発表後、韓国文学界ではコ・ウンの実態に関する暴露が相次いで起き、国語の教科書に載っていたコ・ウンの作品を除外するなどの動きが出ています。

 

〇パク・サムグ

韓国の有名企業家で、あのアシアナ航空を所有している錦湖(クムホ)アシアナグループの会長のパク・サムグも、me too運動でセクハラが暴露された人物です。

彼は錦湖アシアナグループの創業主の息子として生まれ、会長になった人物で、経営の実力がないと…評価はもともとあまり良くありませんでした。

韓国でme too運動が広まり、アシアナ航空で働く客室乗務員たちが暴露した内容によると、パク会長は毎週木曜日の早朝に本社1階に女性乗務員たちを集め、セクハラを繰り返してきたということです。

これに対してパク会長は謝罪文を発表、「これを機に会長としてより重い責任感を持って努力する」としました。

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