K-Pop界に大きな衝撃を与えているアイドルサバイバル番組『PRODUCE(プロデュース)X101』の不正問題。
昨日、制作責任者であるアン・ジュニョン氏らが逮捕され、事態は深刻になる一方です。
また今回の件はプデュ出身のIZ*ONE(アイズワン)、X1(エックスワン)の活動に影響を及ぼす可能性もあるため、世界中のK-Popファンアから大きな関心が向けられています。
そこでKBANはプロデュースシリーズの運営元であるMnetの元社員に独自取材!
今回の不正問題に関する内部事情について詳しくお聞きしてきました。
プデュ運営のMnet元社員が語るアンジュニョン逮捕の真実
今回の不正問題の焦点の一つになっているのが、投票数の不正を、アン・ジュニョン氏が所属するMnet側知っていたかどうかです。
Mnetは音楽専門チャンネルとしてこれまで数多くのサバイバル番組を作ってきました。
プロデュースシリーズだけではなく、ヒップホップやボーカル、TWICEやMONSTA Xのメンバーを選抜するオーディション番組まで放送したんです。
ですからもしMnet側が不正に加担していたとしたら、これまでの番組まで不正だったという疑惑を持たれざるを得ない実態。
これについてMnetの元社員はこのようなことを語ってくれました。
「今回の不正問題は会社側はまったく知らなかったと聞きました。
MnetはCJ E&Mという財閥企業の中の組織ですし、こういった問題が起きると財閥企業には大きな打撃があります。
大手でもなく中小芸能事務所、練習生数人のために不正をやる意味がないんです。」
ただいくら何でもアン・ジュニョン氏はMnetの社員。
社員がやっていることを会社が分からなかった!!なんてあり得る話なのでしょうか。
「外部から見ると理解出来ないと思いますが、Mnetは番組制作陣にすべての権限を与え、自由に作らせる雰囲気。
伝統的なテレビ局とはまたちょっと雰囲気が違うんです。
他の部署より番組制作陣のパワーがものすごく強くて彼らに口出しも出来ないし、何をどうしているかなんて実はあまり分かってなかったりします。」
しかも今回、逮捕されたアン・ジュニョン氏とキム・ヨンボム氏はMnetの中でも特別な存在だったんです。
「アン・ジュニョンPDとキム・ヨンボムCP(チーフプロデューサー)は、Mnetにおいてはスタープロデューサー。
数々のヒット番組を作ってきたし、そのおかげで会社も莫大な利益を得ました。
一応、組織的には大企業なので彼らより上の人はたくさんいますが、彼らを監視してコントロール出来る人がいるのかどうか・・・。」
そのためMnet内部でも今回の件について困惑している人の方が多く、最近ではこういう噂まで広がっているんだとか。
「噂ですが、今回の不正問題が話題になった時、会社側は投票元データを提出するように求めたが、アン・ジュニョンPDが出さなかったという。
まあ、そもそも元データをちゃんと管理していたのか疑問ですけど(苦笑)」
こういった背景もあり、現在、Mnet側はアン・ジュニョンPDとは距離をおいているそうです。
アン・ジュニョンPDはこれから検察の捜査や裁判を受けるので、その時に弁護士が必要ですが、それも会社ではなくアン・ジュニョンPDが個人的に弁護士を雇っているとのこと。
会社としてはあくまで個人の不正だと考えているのでしょうね。
真実はこれから裁判を通じて明らかになると思いますが、今後、こういったMnetの組織的な問題も浮き彫りになってくるのではないでしょうか。
KBANでは引き続きこの件の捜査や裁判に関して取材していきたいと思います。
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