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映画『1987、ある闘いの真実』が描く韓国民主化運動を分かりやすく解説

9月8日に日本公開する韓国映画『1987、ある闘いの真実』。

そのタイトル通り、1987年の韓国を背景にした社会派映画です。

今回は『1987、ある闘いの真実』で描かれている韓国の民主化運動についてお話いたします。

 

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◆韓国映画『1987、ある闘いの真実』

映画『1987、ある闘いの真実』は201712月に韓国で公開、700万人を超えるっ観客を動員しました!

出演するのはハ・ジョンウ、キム・テリ、キム・ユンソク、ユ・ヘジンと人気も実力もトップクラスの俳優たち。

1980年代に韓国で起きた実話を基にしていることもあって、社会派映画としても注目を集めました。

 

1987年というと…たった31年前。

韓国はまだまだ軍事政権が独裁を続けていた頃で、民主化運動が激しかった時代です。

そんな中、警察に連行されたある一人の大学生が死亡する事件が勃発…

事件を隠ぺいしようとする政府関係者、真実を追う検事と記者、そこに関わる大学生の物語を描いたのが『1987、ある闘いの真実』なんです。

 

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◆映画の背景になった韓国の民主化運動

1987、ある闘いの真実』は1987年に起きた「パク・ジョンチョル拷問致死事件」を基に制作されました。

映画をまだ見ていない方も、映画を見た方も、この事件を知ることで、より映画を楽しめると思います!

 

1980年代の韓国は軍事政権による制圧が厳しかった時代。

当時の韓国大統領の全斗煥(チョン・ドゥファン)は、軍事クーデターを起こして大統領職を手に入れたんです。

そういう経緯もあって、‘民主主義’とはかけ離れた権威主義的な統治スタイルを行っていました。

そしてそんな政府に反発した大学生など若者たちは、毎日のように民主化を訴えるデモを開いていた頃です。

 

そんな中で起きたのが「パク・ジョンチョル拷問致死事件」。

パク・ジョンチョルさんは韓国のソウル大学に通っていた大学生です。

政府関係者が民主化運動を続けるパク・ジョンチョルさんを‘共産主義者’だとして連行したことから事件は始まります。

取り調べ中だったパク・ジョンチョル君が、不可解な死を迎えてしまったんです。

 

これについて政府は‘机を叩いたら急に死んでしまった’と理解に苦しむ死因を発表。

さすがにこれはおかしいと、ある新聞が‘取り調べ中の拷問’によってパク・ジョンチョルさんが死に至った疑惑があると報道します。

事態が大きくなることを恐れた韓国政府は、各メディアに報道ガイドラインを出し、コントロールしようとしますが。

正義感の強かった新聞記者がそのガイドラインを破り、特集記事を組んで大々的に報道したんです。

 

その後、次々と事件の真実が暴かれ、結局、パク・ジョンチョル君は激しい拷問により死亡したことが明らかになります。

政府が罪のない大学生に濡れ衣着せて、死に至るまで拷問を続けた…残酷な話ですよね。

この事件が起爆剤になり、韓国の歴史に残る大規模な民主化デモ、「6月民主抗争」が起きるんです。

 

映画ではこの「パク・ジョンチョル拷問致死事件」に関わった政府関係者、検事、記者、大学生たちの姿をまるでドキュメンタリーのように描いています。

もちろん映画化する上で、実際の事件とは異なる部分や、実在しない人物が登場したりしますが。

当時、激しかった韓国の民主化運動を知るためには良いきっかけになる作品だと思います。

 

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◆映画で知る韓国の民主化運動

最近、韓国ではこういった民主化運動に関する映画がたくさん制作されています。

光州民主化運動を描いた 『タクシー運転手 約束は海を越えて』も、同じ流れだと言えますね。

参考記事

韓国映画「タクシー運転手」の主役実在モデルが映画の大ヒットによって発見される


事件から約30年が経ち、今だがらこそ真実に目を向けることができるということなのでしょうか。

今では国民の意志によって大統領を弾劾できるほど、民主化が進んだ韓国。

たったの30年前まで、こんな時代があったという話は、また新しい発見になると思います。

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