テジュがいつも見る夢とまったく同じ場面になり、自分の目の前で父は銃弾に倒れてしまいました。
その直前に父が撃たれることを一瞬思い出したテジュでしたが、それを阻止することはできなかったのです。
父を撃った黒い帽子の男は一体誰だったのでしょう?
テジュはもしかすると、この男を逮捕するために1988年の世界にタイムスリップして来たのではないでしょうか?
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目次
【序盤】
テジュの目の前で黒い帽子の男に撃たれた父・チュンホは、頭を打ち抜かれ即死でした。
幼いテジュは父が撃たれるのを目の当たりにし、トンネルの中で1人で泣いているところを警察に発見されます。
いつも夢の中で、幼いテジュが暗い場所に座り泣いていたのは、まさにこの時のことだったのです。
チュンホの遺体は保健所で解剖され、後頭部から38口径の銃弾が出てきました。
解剖医が電話を受けに部屋から出て行くと、1人残ったテジュは声を上げて泣き崩れます。
誰にもこの人が自分の父だと告白することも出来ず、父の死体を目の前にして泣くことすら許されなかったテジュ。その我慢が限界になっていたのでした。
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【中盤】
チュンホとヨンスクの死体から、同じ成分が検出されたことにより、2人を殺した犯人は同一犯の可能性が高くなっていました。
この2人に共通して恨みを持つ人間はただ1人、オ社長だけです。
オ社長と周辺人物を早急に取り調べようと意見するテジュでしたが、刑事たちは誰も動こうとはしません。
カン係長ですら「オ社長を刺激してもいいことは1つもない。もう少し容疑が固まるまで様子を見よう。」という始末です。
一方、父が殺される現場を目撃してしまったテジュは、熱を出し寝込んだままでした。
幸いにもテジュは、父と駅で待ち合わせしたところまでは記憶しているけれど、その後のことは何も覚えていないようです。
大人のテジュは、父の遺品であるメンコとサインボールを母に渡します。
様子を見ようと言っていたカン係長の言葉を無視し、テジュは1人でオ社長を訪ねて行きました。
テジュがホテルの部屋に入っていくと、オ社長は若い女性をゴルフクラブで殴っている最中でした。
テジュは暴行罪でオ社長を警察署に連行しますが、そのことを知りカン係長は激怒します。
「何で勝手に連行するんだ!俺の話を聞いていたのか!」
結局、警察の上層部にも顔が利いているオ社長は、すぐに釈放されてしまったのです。
今度は父が殺された現場周辺を1人で捜索し始めたテジュ。
すると森の中に、喘息の患者が使う吸入器が落ちているのを発見したのです。
その夜、ナイトクラブで男性が女性を暴行しているという知らせを受け、テジュは現場に駆け付けるのですが、そこで被害を受けていた女性は、なんとオ社長からゴルフクラブで殴られていたあの女性だったのです。
女性は「刑事さんは私を2度も助けてくれた」と言って、テジュに重要な情報を教えてくれました。
ヨンスクとチュンホが殺された時、ソウルにいたと思われていたオ社長は、実はこの町にいたというのです。
そしてチュンホが殺された日の明け方、オ社長は38口径の銃を持って出かけたということもわかりました。
それから身の上話を始めた女性は、「刑事さんも辛そうに見えるわ」といい、テジュに酒をすすめます。
酒を飲まされたテジュは意識朦朧となり、ついには倒れてしまいました。
翌朝テジュが目を覚ますと、いつのまにか下着姿になっており、後ろ手に手錠をかけられていました。
そこへカン係長がやってきて、テジュを救出します。
テジュは昨日の女の罠にまんまとハマってしまったのです。
おそらくテジュの裸の写真でも撮って、それで脅迫しようとオ社長から頼まれたに違いありません。
テジュは女が勤務するナイトクラブを訪ねます。
「なぜあんなことをしたんだ?」
そう質問するテジュに対し、女は「もう写真はオ社長に渡したわ。私は自分の仕事をやっただけで、刑事さんに恨みはないの。」と答えます。
しかしテジュがこの女を訪ねて来た理由は、写真を取り戻すためではありませんでした。
昨晩、故郷の島に帰りたいと話していた女にフェリーのチケットを渡しに来たのです。
警察署に戻ったテジュのもとに、今度はナイトクラブの女が訪ねて来ました。
「刑事さんにお礼を言いに来たの。写真はまだ現像してないわ。」そう言って女は写真のネガをテジュに渡します。
そして女は、「これから故郷に戻る」と警察署を後にしたのでした。
テジュが帰宅すると、家の前でカン係長が待っていました。
どういう風の吹き回しなのか、手土産まで持っています。
仕返しが怖くてカン係長はオ社長の捜査をしないのだと誤解していたテジュは、係長に冷たい態度を取ります。
しかし係長はそんなこともお構いなしに、テジュの家に上がり込んでしまいました。
そして自分が買って来た手土産のチキンを食べながら、まるで自分の家にいるかのように下着姿でテレビを見ているのです。
その後、オ社長の件でケンカになった2人ですが、それでもカン係長は家に帰らず、なぜかテジュの横で寝ています(笑)。
翌日、河川敷で若い女性の絞殺体が見つかりました。
それは昨日、故郷へ帰ると言っていたあの女性の死体だったのです。
カン係長は、なぜ皆がオ社長を刺激しないようにしているのか、やっとその理由をテジュに話してくれました。
カン係長 「以前、お前のようにオ社長を捕まえようと色々調べていた刑事がいたんだ。その刑事が今どうなってるかわかるか?指を3本失い、足も不自由になった。だからお前もこの辺でやめておけ。」
テジュ 「そうはいきません。」
カン係長 「何かいい方法はあるのか?」
テジュ 「係長が手伝ってくれれば、方法はあります。令状なんて必要ありません。」
そう言って立ち去るテジュ。
この言葉を聞いたカン係長は、嬉しそうな顔でこう叫びます。
「やっとわかって来たな、お前も!おい、待てよ~~!」
こうして、合法的ではないけれど本格的(?)な捜査が始まりました。
すると殺人現場にいたと思われるオ社長の手下から、重要な証言を得ることが出来たのです。
もちろんこの証言も非合法的な手段で聞き出したものですが、だからこそ信頼できる情報でした。
なんとヨンスクは、オ社長が直接手を下して首を絞めたというのです。
その証言をもとに、オ社長を警察署に連行したテジュ。
しかしオ社長は、現場にあった足跡は自分のものだと認めましたが、犯行は否定します。
するとどういう訳か、テジュはオ社長に水を持ってきたのです。
しかしこれは水ではなく、酒でした。
机に置いた際にコップから酒がこぼれ、オ社長は無意識にこぼれた酒を手で拭いてしまいました。
これこそがテジュの狙いだったのです。
殺された女性はデザイナーになることが夢だったため、スカーフも自分で染めたとテジュに話していました。
その染料は、1度皮膚に付着すると落とすことが難しく、しかもアルコールが付くと黒く浮かび上がってしまうという特殊なものでした。
オ社長の手のひらには、しっかりと黒くスカーフの跡が付いていたのです。
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【終盤】
その日、自宅まで車でテジュを送ってくれたカン係長は、帰り際にこんなことを言いました。
「今度、ウチにメシでも食いに来い!家にずっと1人でいないで・・・。
それとどこか調子悪いところがあれば、ちゃんと俺に言うんだぞ。他の奴にはバレないようにな。」
場面は変わって、母と幼いテジュが心配になり、美容室に様子を見に来たテジュ。
近くの公園で、幼いテジュが年上の子供にメンコを奪われそうになっているのを見かけます。
すぐに助けに入ろうとするテジュでしたが、それより先に小学校中学年くらいの少年が幼いテジュを助けてくれてのです。
おかげで父が最後に残してくれたメンコを奪われずにすんだ幼いテジュ。
立ち去る少年に、幼いテジュはこう言いました。
「バイバイ、ミンソク兄ちゃん!」
テジュはその名前に聞き覚えがありました。
それは2018年の世界でマニュキュア殺人の容疑者として逮捕されながらも、裁判で無罪となり釈放されたあの男の名前だったのです!
すぐにその少年を追うテジュ。しかし見失ってしまいます。
そのころ少年は自宅に着いていたのですが、そこには少年の父親と思われる人物がいました。
そしてその父親は・・・喘息の患者が使用する吸入器を使用していたのです!
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【ライフ・オン・マーズ 9話の感想】
2018年の事件に関係する人物がついにテジュの前に現れました。
名前が同じということは、この少年が30年後のマニュキュア殺人の容疑者となるわけです。そして少年の父親も気になります。
今回は顔が出ませんでしたが、どう見てもそのシルエットはテジュの父を撃ったあの人物と同じに見えるのです。88年の世界でテジュの父を殺した犯人の息子が、30年後マニュキュア殺人を犯し、テジュをタイムスリップさせるきっかけを作った・・・。
物語はどんどん複雑になってきました!難しいけど、この謎がどんなふうに解き明かされていくのか、これからが楽しみです!