ライフ・オン・マーズ10話のあらすじ・ネタバレの感想

この記事の著者

韓国の大学で日本語学科を卒業し、「大韓翻訳院」の翻訳家育成教育を修了。 日本語能力検定960点。 現在韓国在住で、韓国語教師の仕事にも従事している。

1988年の世界にタイムスリップし、最初はインソン西部警察の仲間との関係もギクシャクしていたテジュ。しかし今では彼にとってカン係長は、良き兄のようでもあり、父のような存在にもなりました。

やっとこの世界にも慣れてきたと感じていた頃、2018年で追っていた事件に関係する人物がテジュの目の前に現れます。それは幼いころのキム・ミンソクでした。

マニュキュア連続殺人事件を解くカギは30年前のこの世界にあるのでしょうか?そしてテジュは、それを見つけることが出来るのでしょうか?

 

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目次

【序盤】

幼いテジュを訪ねて行った大人のテジュは、そこで偶然ミンソクという名の子供を目撃します。

それは2018年にマニュキュア殺人の容疑者としてテジュが追っていた人物、キム・ミンソクの幼い頃でした。

翌日、朝早くに警察署に出勤したテジュはミンソク少年について調べ始めます。

するといつものようにまた幻聴が聞こえ始めました。

どうやら2018年の世界で危篤状態にあるテジュの容体が変わると、このように88年のテジュに幻聴が聞こえるようなのです。

幻聴と共に激しい頭痛に襲われ、叫ぶテジュ。

そこへ見知らぬ若い男が1人、警察署に入ってきました。

「あなたもあの声が聞こえるんですか?私も聞こえるんですよ。」

そうテジュに話しかけた男は、自分も2018年の世界からやって来たのだと言い、自分の耳の中には盗聴器が仕掛けられているなどと意味不明なことを話し出しました。

そこへカン係長や他のメンバーが出勤してきます。

カン係長 「また来たのかお前?!」

謎の男 「また来て悪いか、この野郎!」

謎の男は、なぜかカン係長にはタメ口です。

カン係長の話によると、この男は近くの精神病院に入院している男で、たまに病院を抜け出しこの警察署にやって来るんだということでした。

テジュがこの男を病院に連れ戻そうと廊下まで出た時、1人の巡査とすれ違います。

男はこの巡査を見て「あ、カワイ子ちゃんだ!」と口走りました。(巡査は男です。)

そう言われて唖然とする巡査でしたが、他の刑事たちはまたこの男の奇行が始まっただけだと考え、この言葉に深く関心を示す者は誰もいなかったのです。

 

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【中盤】

インソン市郊外にある田んぼの脇で女性の死体が見つかりました。

使っていない地下の貯蔵庫のような場所に死体があったため、発見が遅れ、かなり腐乱が進んでいました。

鑑識によると、死後約1ヶ月ほどだといいます。

近くの田んぼから、被害者のバックや靴、身分証は見つかったものの、イヤリングや指輪は見当たらず、物取りの犯行と思われました。

被害者の家を捜索するテジュとユン巡査、そしてカン係長。

アルバムを見つけますが、被害者本人以外の写真ははがされ、風呂場で焼かれた形跡がありました。

これでは家族の顔を確認できないと途方に暮れていたところ、家の中で転んだカン係長が偶然家具の下から、犯人が処分し忘れた写真立てを発見したのです。

そこに写っている子供の写真を見たテジュは衝撃を受けます。

それは昨晩見た、幼いころのキム・ミンソクだったのです!

続いてテジュたちは、数カ月前に被害者と離婚していたという元夫を訪ねました。

しかし元夫はアリバイがしっかりしており、犯行は不可能だったのです。

その代り、重大な事実がわかりました。

実は、ミンソクはこの元夫の実子ではなかったのです。

養子にしたらマンションの補償金をタダにしてくれると聞いた元夫は、そのお金に目がくらみ、ミンソクを養子にしたというのです。

そしてミンソクは、被害者の家にも元夫の家にもその姿は見当たりませんでした。

ユン巡査 「キム・ミンソク・・・以前、班長(テジュ)が探して欲しいと言っていた子供と同じ名前ですね・・・生年月日も一致していますが、同じ人物ですか?未来の連続殺人犯だという・・・」

テジュ 「ええ、そうです。これは偶然なんかじゃありません。僕がここに来たのはこの子供と何か関係があるはず・・・私が戻れる唯一の手掛かりなんです。」

その後、ミンソクが過去に通っていた病院を探し当てたユン巡査は、テジュと一緒にその病院を訪れます。

カルテを見ると、長い間ミンソクが母親に虐待を受けていたことがわかりました。

そしてミンソクが虐待を受けていた体の部位が、被害者で戸籍上の母親であるボンレが殺害の際に受けていた傷と、まったく同じ部分であるということもわかったのです。

それはまるで、虐待を受けていたミンソクが母親に復讐をしたかのように思えました。

もう1度殺人現場を調べたテジュとユン巡査はそこでバッチを発見、それが証拠となり薬物中毒で障害の前科があるヤン・ギルスという男を参考人として連行しました。

 

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【終盤】

ギルスの取り調べを担当したのはイ刑事とチョ刑事でしたが、ここでとんでもない事態が起こってしまいます。

イ刑事がいつものように暴力で自白を得ようと容疑者を殴ったところ、容疑者の容体が急変し、心臓マヒで死亡してしまったのです。

ところが保健所の解剖医がギルスの死体を検死したところ、死因は殴られたからではなく、何者かに無理矢理薬物を飲ませられたことが原因だということが判明しました。

もともと薬物中毒だったギルスは、イ刑事に殴られた衝撃で呼吸困難に陥りました。

焦ったイ刑事は救急車を呼ぶため、8分ほど取調室の外に出ていたのです。

それを聞いたチョ刑事は思い出しました。「あ、録音機!」

運よく、チョ刑事は取り調べの内容を録音していたのです!

録音機にはこんな音声が録音されていました。

イ刑事が救急車を呼びに取調室を出てから少し経つと、どこからか男の鼻歌が聞こえ始めます。

その鼻歌の主は、だんだんギルスに近づいてきました。

「…助けてくれ・・・」苦しそうなギルスの声に、その男は落ち着き払った声でこう答えます。

「あんたが死ねば、ミンソクと私が幸せになれるんですよ。」

そして男は「すいませんが死んでください。その代りあなたが好きな物で死なせてあげますよ。」と言い白い粉をギルスの口へ飲ませました。

ギルスが死んだことを確認した男は、シューッという音の後、また鼻歌を歌いながら取調室を出て行ったのです。

ユン巡査 「シューッという音、これは喘息用の吸引器の音です!」

テジュ 「あいつだ!コ・ヨンスクやハン・チュンホを殺した男!」

カン係長 「何だと?!」

ユン巡査 「どうやってここに入って来たのでしょう?」

チョ刑事 「イ刑事が席を外したのは8分足らずなのに・・・」

テジュ 「あいつは俺たちを監視していたんだ・・・あいつは俺たちの近くにいる!!」

 

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【ライフ・オン・マーズ 10話の感想】

まだチラッとしか出て来ていませんが、気になる登場人物が現れましたね。

精神病院から抜け出して、いつも警察署に来るという若い男は、「自分は2018年から来た」とハッキリ言ったのです。

テジュと話している時は、わりとまともな感じで話していたのですが、カン係長が来るや否や頭がおかしい感じで話し始めたのも、まさか演技だったのでは?と気になりました。

もしかしたら物語のキーパーソンなのかも知れませんね。

今回の殺人事件と、テジュの父親を殺した男が同一犯である可能性が高くなってきました。

この犯人の手がかりの1つに喘息の吸入器がありますが、そういえば前回、ミンソクが帰った家にいた人物が吸引器を使っていましたね!

真犯人と幼少期のミンソクの関係は?!そしてなぜミンソクは大人になってマニュキュア殺人を犯したのか?

物語はいよいよ核心に向かって進んで行きます!

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