第2話で精神疾患犯罪者を収容する“コンジュ刑務所”に送られることになったウルチヘイ。ちょうど移送されそうなときに現れ、自分はウルチヘイだと堂々と主張し始めたチャンファサ。ウルチヘイはこのまま“コンジュ刑務所”に送られてしまうのでしょうか。
気になる第3話を早速見てみましょう。
<あらすじ>
いくら自分がウルチヘイだと主張しても誰にも信じてもらえないということをやむを得ず受け入れたウルチヘイは、自分がチャンファサであると認めることでコンジュ刑務所行きを逃れます。
すべての連絡を絶ち、自分が呼ぶときに駆けつけてこいというウルチヘイの言葉があったにも、うっかりしてドアをあけたことで、ギサンの息子、ギチャンソンの公判にまで行くことになったチャンファサ。そこでギサン姿をしっかり確認したチャンファサはギサンがチュヨンベであることを確信します。
カンソンテの事務所でチャンファサの無罪を信じる理由として、チャンファサの事件後、ギサンの側近になった人々の話や写真をもらったチャンファサ。ギサンのディナーパーティーに集まって楽しんでいるその人たちの姿が自分の犠牲を代価として与えられものと知ります。
チャンファサと遺伝子検査をしたギユジンは結果を見て笑みを浮かべます。
チャンファサを操るためにチャンファサのお母さんをガムミランを通してよそのところに移してしまったウルチヘイ。刑務所に駆けつけたチャンファサに自分が持っている桃アレルギーのを起こすためわざと桃を食べさせ呼吸混乱を起こさせます。
<序盤>
ウルチヘイとギユジンの最初の出会いは2002年6月。
ウルチヘイのバイト先であるファーストフード店の客席でギユジンは誰かをスケッチしています。明るい笑顔で接客をするウルチヘイ。仕事をしながらも片隅には六法全書をおいています。
仕事を終え、帰ろうとしたところ雨が降っていました。雨の中を駆けだそうとしたその時、ギユジンが傘をさしだして「あの・・!」とさっき描いたスケッチを渡しながら話しけ来ます。
「何学番ですか?」(入学年度を聞く質問)と聞く、ウルチヘイの質問に「2年生です」と答えるギユジン。その答えに「私も同じ02学番」と言いながらギユジンの上着をはたいてみたら制服のポケットの上に名札がありました。ギユジンに渡されたスケッチを返しながら、
ウルチヘイ:「あー!あの2年生!」
ギユジン:「歳は数字に過ぎないと思います!」というギユジンに
「もう雄のふりをしようとするの?今までもこれからもあなたのような高校生と付き合うきはないよ!受験準備に励みなさい!」と言い放ちは傘だけもらって駆け出していきます。
ギユジンの描いたウルチヘイのスケッチは地面に落ち、雨に打たれるのでした。
2017年の9月。法律事務所ダムジャンのウルチヘイの部屋。
ガラス張りの壁向こうに記者たちと一緒に登場したギユジン。
ウルチヘイと一緒にいた同僚は、そんな彼の姿を見て感嘆します。ギサングループ会長の弟であるということを聞いたウルチヘイは壁に近寄り、ギユジンをしばらく見つめては、その昔のことを思い出すのでした。
雨の降る中。傘を持たずに雨宿りをしているギユジンにウルチヘイは傘をさし隣に立ちます。
ギユジン:「傘を返しにきたのですか?」
ウルチヘイ:「高校生には興味ないけど、年下は興味あるの」というウルチヘイの返事にはにかむギユジン。
彼女から傘を受け取って一緒にあい傘で互いに見つめ合っています。
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目次
<中盤>
チャンファサが移送されそうな時にウルチヘイが刑務所に現れたのは、専門医の鑑定もなしに移送するということを聞いたギユジンの計らいでした。
9番ルームで向かい合った、チャンファサとウルチヘイ。
ウルチヘイ:「私を精神病棟にぶち込めば、私になれるとも思っているの?私のキャリアやスキールまですべて手にいれられるとでも?」
チャンファサ:「あなたの体がしばらく必要なだけであなたになるつもりはないわ。あなたは居て立ってもいられないだろうけど、神様が私にしばらくあなたの体を与えてくれたと思いなさい」
チャンファサの言葉に「私が許していないのになぜ神が与えるの?!」と憤慨するウルチヘイ。
「コンジュに行ってしまえば、再審はもう無理だというあなたの恋人の言葉にここまで来たけれど、考えが変わった。コンジュに行ってなさい。その方がよさそうね」と言い放ちその場を去ろうするウルチヘイを「この泥棒め!」と襲い掛かるウルチヘイ。
ウルチヘイ:「何を企んでいる!私のふりをして私の体を全部乗っ取る気?!」
チャンファサ:「いくら自分がウルチヘイであると叫んだって一体誰があなたの言葉を信じるの?」と襲い掛かったウルチヘイをよけて立ち上がったチャンファサは教導看たちに部屋に入るように呼びボタンで呼び入れます。
「移送の前に話があります」というウルチヘイ。
「この前の感電事故の時、ウルチヘイとチャンファサの体が入れ替わったのです。この人はウルチヘイで私が死刑囚のチャンファサです。」
突然のチャンファサのこの言葉に、ギユジンを始め皆がぷすっと笑ってしまいます。
みんなの反応を見て驚くウルチヘイ。
手錠をかけられ部屋から引っ張り出されるウルチヘイは。教導看たいや刑務所の所長に、「私は・・・私は・・・122番チャンファサです」と言います。
「認めていらっしゃいますね」というギユジンの言葉に、「いつ症状がまた現れるかわからない」、「向こうで精密検査をして必要な処理をするでしょう。コンジュに移送してください」と話す医務課長と所長。
「もう2度と騒ぎを起こしません!減免審査が通らなかったことでつらくてそうしたのです。許してください!」といってコンジュ刑務所行きを逃れるウルチヘイでした。
再び向かいあった二人。
ウルチヘイは「結構利口じゃない。これからすべて私の指示通りにしなさい」と、事務所には休職届を出すこと、誰が連絡をしてきても無視すること、自分の部屋をでてよそに部屋を借りていつでも自分が呼んだらすぐさま飛んでくることなどをチャンファサに指示します。
そして、ギユジンと寝るな!とも。
帰りの車の中でギユジンとチャンファサ。
チャンファサはギユジンに「ユジンさんにチャンファサはどんな意味なの?どうして彼女がそんなに大事なの?」と聞きます。
その言葉に「私を産んでくださった母親のような気がする」といいます。
びっくりしたチャンファサは「どうかしたじゃないの?誰があなたを産んだんだと?この私が??・・・チャンファサがなぜあなたを産むの?」
ウルチヘイのマンションに戻った二人は、口論を続けます。
どうしてそんなに断言できるのかと聞くギユジンに、チュヨンベとチャンファサが結婚する間だったことを話すチャンファサ。
チャンファサもギユジンがSHC会長であるギサンさのいとことばかり思っていたのでした。
その時刻、ギサンは秘書室長のパクチョルスンと共に昨夜、自分を“チュヨンベ”と呼んでいた人物が現れた周辺のCCTVをチェックしていました。しかしチャンファサがフードをかぶっていたせいで女性であることいがい何も見つけることができませんでした。
自分と秘書室長とチャンファサ以外に“チュヨンベ”という名を知らないと不安がるギサン。
そして秘書室長にある一人の女性の写真を差し出すのでした。
ギユジンは看護師に自分の血液を渡しながら自分とチャンファサの遺伝子鑑識を依頼するようお願いします。
元のチャンファサの生活に戻ったウルチヘイ。
チャンファサは刑務所の食事担当の仕事を任されていました。当然みんなを仕切ることのできる訳がなくウルチヘイは自分のいない間誰がやったのかを聞きその人に続けるようにとペンをなげかけるのでした。
一緒に働いていた人たちが「あの噂は本当ですか?感電事項依頼、お姉さんがおかしくなったという噂です。そして本当に雰囲気も話す言葉も違います・・・」というと、馬鹿にするように「本当なの」と言い捨てます。
仕事そっちのけに厨房の片隅でコーヒーを飲みながら、ここから抜け出すにはチャンファサとして耐えるしかないことに考えを巡らせているウルチヘイを一緒に働いていた収監者たちが不思議そうな目で見ているのでした。
ウルチヘイのいないダムジャン。
彼女が担当していた裁判のチームは主席がいないことでパニック状態です。裁判に影響が及ぶと担当チームをすべてただでは置かないと脅かす代表の言葉に、ウルチヘイのマンションを訪れる補助のバンサンス。
呼び鈴に返事をしてしまったチャンファサ。
宅配業者の着払い荷物があると嘘をついてドアを開けてもらったバンサンスが一緒に事務所に行くことを話すもチャンファサはできないと言います。
そこで、みんなに迷惑をかけるなら辞職してくださいと言われ、本当に辞職書を書いて差し出すチャンファサ。あきれたバンサンスは直接出してくださいとチャンファサを車にのせ、裁判所の前まで連れて行きます。
自分はできないと車のところに戻ろうとしたその時、ギサン会長が車で到着します。
記者たちに囲まれて質問を受けていたギサン会長は、ウルチヘイたちを見かけては近づいてきます。挨拶の握手を求める会長に昔のフラッシュバックでウルチヘイは座り込んでしまいます。
この日はギサン会長の一人息子の公判の日でした。
ヒョウジャドン横断歩道事件の被告人であるギチャンソンの弁護担当だったウルチヘイ。
傍聴席に座っているギサンを見て、チャンファサは昔のことを思い出します。
クリスマスイブのあの夜。
チュヨンベの車で一人待っていたチャンファサのところに血まみれになって乗ってきたチュヨンベ。そんな彼の姿にびっくりしたチャンファサはどうしたのかを聞きます。
チュヨンベは水筒に薬を入れそれを何も言わず飲み始めました。その隣でチャンファサは「あなたを一人では行かせないわ。私も一緒に行きます」といい渡されたお茶を飲み始めます。
朦朧とする意識の中で手を取り合った二人。
「そこがどこであれ、そこで待っているわ」チャンファサはそういいます。
チュヨンベに差し出された薬を飲んだのに、自分が彼を殺したという濡れ衣を着せられ34年間服役したのに、そのチュヨンベが今自分の目の前にいるのです。
そんな思いにふけている間、アシストのバンサンスが代わりに弁護人となり裁判が始まりました。
裁判の論点となっている、車体の欠陥なのか運転過失であるかのキーになる車両鑑識の報告書の偽造疑惑についての検察側からの主張がありました。反論がないかと裁判官に聞かれるも「ありません」と答えてしまったチャンファサ。
裁判後のバンサンスの進める通り辞職書をもって代表室に入ったチャンファサ。いきなり代表室で待っていたギサンに首を絞められてしまいます。「自分の息子をダメにする気か!」と言い捨てギサンは屋を出てしまいました。
刑務所の厨房。女性たちが噂話や怪談を冗談交じりに言い合う中、ある一人の受刑者が感電事故のあったあの日、事務用品の備品倉庫でコンセントもさされていないのに電源がはいっていたあの除細動機の話をします。
また、桃アレルギーだった自分が桃のジュースを飲んでもなんの異常もないことに驚きます。
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<終盤>
カンソンテの事務所を訪ねたチャンファサ。カンソンテはウルチヘイのお父さんウルチソンと食事中でした。カンソンテはチャンファサが無罪であると信じていた人でした。チャンファサは彼に、「チャンファサが意識を無くして戻るまでの19時間の間何があったのですか?どうしてあなたはチャンファサが無罪だと信じていますか?」と尋ねるのでした。
誰かにチュヨンベと呼ばれたあの場所に再びきているギサン。
ギサンは34年前の事故のことを思い出しています。
チュヨンベは経理だったチャンファサに会社の金庫の暗証番号を聞きます。社員たちの給料だからとこのまま立ちましょうというチャンファサに、自分もお父さんの息子なのに自分のわきまえは何一つない。だから盗むのではなく自分の取り分をもらっていくのだと説得し番号を手に入れます。
夜、会社に忍び入り、金庫を開けお金や金塊をカバンン詰め込み離れようとしたその時、「誰だ?」という声がします。ギセウン会長の息子、本当の“ギサン”でした。「お前の弟だよ!」と言い話しては体のぶつかり合いになった二人。そんななか間違ってチュヨンベはギサンを階段の下に突き落としてしまいます。
カンソンテの事務所でウルチソンはチャンファサの無罪を信じる理由として写真数枚を見せてくれます。その写真はチャンファサ事件後、急にSHCの側近になった人々の写真でした。当時の国選弁護人、担当刑事、判事、検視医、安企部の人など。今はすべてギサンの人々になった者たちでした。
事件が葬られる前にぜひチャンファサ氏の無罪を証明してほしいというウルチソンの言葉を後に、チャンファサはギサンの家の前に行きます。そこには写真でみた人たちとギサンがパーティーを楽しんでいました。
チャンファサ:「チュヨンベ。あなたはあまりにも幸せになっているのね。私を殺そうとして理由がこれらを手に入れるためだったの?」と独白します。
家に戻り写真たちを並べ見つめ涙を流すチャンファサ。彼らの笑い楽しむ姿が重なり、チャンファサは辞職書を燃やします。
次の日、ダムジャンの代表に会いに行ったチャンファサ。
彼は当時国選弁護人でチャンファサの事件後、韓国第1の法律事務所ダムジャンの代表になった人物でした。ウルチヘイはギサンの息子である、ギチャンソンの事件を続けると言います。前回のことがあるから難しいという代表に、ウルチヘイは自分が説得するのでギサン会長と席を設けて欲しいとお願いします。
ちょうどそのときチャンファサのお母さんの療養病院から連絡がきます。ガムミランが刑務所を訪ねたときウルチヘイがチャンファサのお母さんを他のところに移すようにお願いをしたのでした。驚いたチャンファサはアシストのバンサンスの運転で病院に向いますが速度違反でオボンサムにつかまってしまいます。
急いでいる事情を聞いたオボンサムはちょうど渋滞の時間帯だったので、防犯キーの件でウルチヘイの家を訪れた際に盗み取った車両鑑識書へのお返しだと内心思いながら、乗っていたバイクに彼女を乗せて病院まで送ってくれるのでした。
遺伝子鑑識結果をもらったギユジン。ドキドキしながら封筒を開けてはその結果を見て笑みを浮かべます。
刑務所のウルチヘイにどこにお母さんを移したのか問いただすチャンファサ。
チャンファサはここで何もできないと思っていたら以外にできることが多かったと言いながら、私のやっている食事当番の食事も試食してとサンドイッチを差し出します。そのサンドイッチにはウルチヘイがアレルギーを起こす桃が入っていました。
サンドイッチを一口食べたチャンファサは息苦しさで倒れこんでしまいます。彼女は無意識の中、事故当時の車の中にいました。隣の席に座っている人を見てはこう言うのでした。「チュヨンベじゃなかった。ギユジンだった」と。
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<ナインルーム第3話の感想>
ひとつずつ秘密が明らかになってきます。ギサンの周りの人たちがすべてチャンファサの事件と関連があったということはびっくりでしたね。そんなつながりがあったのかと。自分一人を犠牲にしてその多くの人たちが今の座を手に入れたことにチャンファサはきっと悔しさを覚えたのでしょう。ギサンの息子、ギチャンソンの事件を続けて担当しますと言った言葉に彼女の真実を暴きたいという決心がうかがえました。
多くの謎を残して終わった今回の話。
遺伝子鑑識の結果はどうだったのでしょか?ギユジンのあの笑みの意味は?
そしてウルチヘイはどういうつもりでチャンファサに桃を食べさせたのでしょうか。次回の予告にあの除細動機を再び使うシーンがあったのですが、それでまた体が入れ替わることを期待しての企みだったのでしょうか。
これからチャンファサがギサンの秘密と自分の事件をどう暴いていくか次回も目が離せません。