ナインルーム10話あらすじ・ネタバレの感想

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韓国の大学で日本語学科を卒業し、「大韓翻訳院」の翻訳家育成教育を修了。 日本語能力検定960点。 現在韓国在住で、韓国語教師の仕事にも従事している。

前回、元に戻ったウルチヘイとチャンファサ。

ガムミランが手に入れた、ギチャンソンの画像でウルチヘイはギサンとの取引をし、マヒョンチョル殺害の有力な証拠となる画像の破棄もシニアマネージャーの座も手に入れます。

 

ギチャンソンの公判も無罪判決だけを残していたそのとき、チャンファサとオボンサムが登場します。

 

裁判の行方はどうなるのでしょうか。

 

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目次

<あらすじ>

オボンサムの持ってきたUSBのおかげで、ギチャンソンは裁判で無罪を得ることなく、計画殺人の容疑と逃走の危険性があるとのことから拘束取り調べを受ける羽目になってしまいました。

 

自分の息子にあんなことを仕向けたのがチャンファサであることを知ったギサンは、パクチョルスンにチャンファサを処理するようにいいます。

 

誰かに点滴に薬を入れられ死にそうになったチャンファサ。ガムミランに、ウルチヘイが桃アレルギーで倒れていると嘘をつかれ呼び出されたギユジンはいやいやチャンファサの治療をして帰ろうとします。しかしチャンファサたちが自分の母親の写真を持っていたことから、チャンファサたちをウルチヘイの家に連れて行きます。

 

催眠療法士のところで、事故当日自分の隣にいたのがチュヨンベではなくギユジンだというチャンファサ。そんなはずはないと、それが何を意味するかも全く見当もつかなかったギユジンは、自分に送られたあの箱から隠されていた一枚の写真を見つけて、やっとその意味に一方近づけるのでした。

 

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◆序盤

公判の当日の朝。

オボンサムと元同僚のファン刑事は、裁判所近くの食堂で朝からお酒を飲んでいます。

裁判で無罪判決をもらうのが、ほぼ決まりなのでそれが悔しくて飲むやけ酒です。

ニュースに写される、ウルチヘイの堂々としてインタビューに悔しがっていたその時、急にテレビに画面が変わり、ギチャンソンのあの映像が流れ始めました。

 

驚いたオボンサムたちは食堂の主人に「あれ何?どうしたんですか?」と聞きます。

食堂の主人もリモコンを操作しますが何の操作もできませ。

「ミラリングじゃないの?」と言うファン刑事。

 

一緒に食堂にいたテンチルたちが食堂のテレビをミラリングして映像を流していたのです。

オボンサムたちが慌てている隙にテンチルたちは、オボンサムのテーブルに映像の入ったUSBを置いてその場を去ります。

 

USBを持って裁判所に乗り込んだオボンサム。

ウルチヘイたちの熱烈な反対にも関わらず、結局そのUSBは裁判長を始め、検察側と弁護士側で一緒に見ることになり、ギチャンソンは偶発的ではない計画殺人の可能性がうかがえることと逃走の危険性があることから拘束捜査を受けることになってしまったのです。

 

オボンサムと検事に取り調べを受けているギチャンソンのところにウルチヘイが来ました。

オ刑事たちが退出した後、自分の上着で取調室のカメラを隠したウルチヘイは、ギチャンソンに、あの映像の中でモーガンキムと何を話したのかと聞きますが、そんなの知る必要もないと言い任せると言われます。

 

ウルチヘイと一緒に食事を持ってきたギユジン。彼の持ってきた食事をいそいそと口に運ぶギチャンソンに「あの人のことを知っていたの?」と聞くギユジン。

その話を聞いた途端「おじさんまで何よ?残酷すぎる!」といきなり立ち上がり取り乱れてしまうのです。その様子を冷静に見ていたギユジンは「はい」とギチャンソンに持ってきた薬を渡します。

 

警察署の人にギチャンソンの必要なものを渡すとき、ギユジンはさっきの薬も渡しました。ウルチヘイはその薬が何なのか気になりますが、ギユジンは教えてくれませんでした。

 

ウルチヘイはパクチョルスンに呼び出されて彼の部屋を訪ねます。彼の部屋に入った時、怒り狂ったギサンが投げた物に当たりそうになります。裁判からギチャンソンの無罪判決をもらわなかったことで正気を失ったギサンはあまりの怒りと興奮で倒れそうです。

 

やっと落ち着いたギサンに、どうやってあの映像がオボンサムの手にあるのか、そしてガムミランとの関係は何なのか?と色々問い詰められますが、何とかもっともな嘘をついてその場をしのぎます。

 

ギサンはパクチョルスンとキムジョンスと共に町はずれの小さな食堂でお酒を交わしています。そしてチャンファサを探すために警察のシステムが必要なのでを貸して欲しいキムジョンスにお願いをするのでした。

 

チャンファサはテンチルと一緒にモーテルに入りました。

日々体が弱っていくチャンファサ。テンチルがUSBの映像をオボンサムたちに渡すとき、どうやらチャン刑事に顔をバレたような気がすると、チャンファサはそんなテンチルに「早く遠くへ似てなさい」と言います。

 

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◆中盤

ガムミランが旅行から戻ってきました。ウルチヘイのマンションについて入ろうとしますが、暗証番号が変わって何回試しても入れません。ドアロックのエラーでウルチヘイ立ち合いのもとセキュリティー会社が来て、鍵を開けてもらいますが、ウルチヘイは「ガムミランさん。あなたはここまで。まだ私がチャンファサに見える?」と自分の正体をばらしてガムミランを追い出します。

 

テンチルの連絡からやっとチャンファサのところに来たガムミラン。

ガムミランはうれしさのあまりチャンファサを抱き涙を流すのでした。

痛みが襲ってきたチャンファサは気を失ってしまいます。

 

ガムミランは知り合いのおじさん医者を呼んできて、チャンファサの持っていた所持品の中から執行停止認定書を見つけます。

そこに書いてある病名からチャンファサが膵臓癌末期だということを知るガムミラン。

おじさん医者も手の施しようがないと言いますが、諦めきれないガムミランは自分の豪華な所持品を質屋で売って、そしてダムジャンに忍び込み「まだ退職金も給料ももらっていないじゃん!」と言って、引き出しの中にあったお金の入った封筒を盗み事務所を出ます。

 

その一部始終を見ていたバンサンスはガムミランの後を追います。

お金を持ってラブモーテルに入っていくガムミランを見て、全く見当違いのことを想像しますが、それでもウルチヘイに報告するバンサンス。

ウルチヘイはその報告を「もう首にした人だからほっといて」と言います。

 

バンサンスは今度はダムジャン代表のキムジョンスに全く同じことを話します。

そしてチャンファサが一緒だと思ったキムジョンスはパクチョルスンに知らせるのでした。

チャンファサを見つけたことを知らされたギサンは、パクチョルスンに「最初からこの世にいてはならない人だった。これ以上チャンソンに害を与えることがないようにちゃんと処理して欲しい」というのでした。

 

ガムミランのお願いで栄養剤などの点滴にモーテルを訪れたおじさん医者。

施しの後、ガムミランが見送りに出かけた間、あるものが部屋に忍び、点滴に注射器で薬を入れて部屋をでます。そのものはモーテルの外で事の運びを注視していました。

 

食材等を買って帰ったガムミランはチャンファサの様子に驚き、先ほどの医者に連絡を入れますが繋がりませ。その時、チャンファサの口から「ギユジンあなただったの」と細い声が聞こえました。

 

ギユジンはチャンファサの治療にあたっています。部屋の様子を疑い快く思っていなかったモーテルの主に「すぐさま出ていけ!」と追い出されてしまったチャンファサたち。

 

チャンファサたちを快く思うはずのないギユジンは、最小の処置だけを施し、救急隊を呼びなさいと言って部屋を出て行こうとしました。ガムミランが「あなたの兄、ギサンに見つかったら、ファサ姉さんは殺されてしまう!」と言っても無視されました。

しかし、ギユジンが自分のカバンを持ち上げた瞬間、落ちた封筒の中にあった、お母さんであるエステルの写真が入っていたのです。

 

その写真を見たギユジンはチャンファサたちを乗せてウルチヘイのマンションに向かいます。向かう途中、チャンファサに薬を盛った犯人がバイクで追いかけますが、他の車との接触事故で見逃してしまいます。

 

自分のマンションに、2度と思い出したくないチャンファサたちを連れてきたギユジンに理由を聞くウルチヘイ。ギユジンは一枚の写真を見せながら、チャンファサが自分のお母さんの情報を知っていると言います。

その写真はウルチヘイの見覚えのある写真でした。まだ自分をチャンファサと信じていたガムミランが渡してくれた封筒の中にあった写真だったのです。それをウルチヘイはギサンに渡していたのです。

 

オボンサムはUSBの指紋からテンチルの正体をたどり着きます。そして恋人と一緒にネットカフェでゲームをしている彼女をみつけるのです。その映像を渡すように誰に頼まれたのか聞かれたテンチルは「ダムジャンの弁護士」というのでした。そしてこっそりとっておいたウルチヘイが映っている写真を見せます。その写真はチャンファサがウルチヘイと入れ替わっていた時の写真でした。

 

ウルチヘイに恋心を抱いていたオボンサムは、その写真を見て、ウルチヘイが実は自分と同じギサンと戦っていると勘違いをしたオボンサムは「そうだろう!この弁護士がこの世で一番美人だろう!」と喜び叫びながらその場を去るのでした。

 

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◆終盤

ギユジンはチャンファサを訪ねて、母のエステルについて聞きます。

ギサンの弟とばかり思っているチャンファサは話してあげようとしませんでしたが「僕にはお兄さんより、この方がずっと大切です」と話すとやっと、モーガンキムとエステルは友達であり、モーガンキムはエステルに会うために韓国に来たのだと。

「エステルがどこにいるのか知っている?」とチャンファサが聞きますが、「死にました」と答えるギユジン。

 

その時、激しい頭痛がチャンファサを襲います。

「ギ先生に会うと何か思い出しそうなんだけど、そのことを考えるといつも頭が割れそうに痛いの」と苦しそうに話すチャンファサ。

ギユジンはチャンファサを先輩の催眠療法士ところについていきます。

そこで催眠によって、1984年事件当時、車の運転席に座っていたのがチュヨンベではないということをハッキリと知るのでした。

 

催眠から覚めたチャンファサはギユジンにまっすぐ歩いていき「あなただったの。死んだのはチュヨンベじゃなくあなただったの!!」と叫ぶのでした。

 

チャンファサの居所を見つけ出したギサンはウルチヘイのマンション駐車場にいました。そこにチャンファサとガムミランを乗せたギユジンの車が入ってきます。ギユジンはチャンファサたちと下ろして帰ります。その様子を車の中から見ているギサン。

 

ガムミランはウルチヘイが自分のことを嫌うからって以前いた部屋に行くと言い、チャンファサだけがウルチヘイのマンションに入ります。ギサンはチャンファサが一人でいるウルチヘイのマンションに入りました。

 

そのころ駐車場から自分の部屋に向かっていたウルチヘイのところにオボンサム刑事が現れます。

 

「そんなことだと思った!ソンハンビョル(テンチル)から全部聞いた。君が私にあのUSBを是非渡して欲しいと言ったということも。チャンファサのお母さんの面倒を見て、チャンファサの再審を手伝って、決定的な証拠も私に渡す!これがウルチヘイの本性だということを!」そんなオボンサムを振り切り、無視して行ってしまうウルチヘイ。

 

しかし、この一部始終をギサンの秘書であるパクチョルスンが車の中で見ていたのでした。

 

ついに再開した二人。どうして自分を殺そうとしたのかと聞くチャンファサに、愛が永遠に続かないこと、自分がそんな愛に頼る人間ではないことを知ったからと自分勝手な理由を述べるギサン。ギサンは自分の息子のギチャンソンだけには手を付けるなと言います。

その彼の言葉に「私が怖いのは死ではなく、チュヨンベがギサンのままこの世で生きて行けるようにすること」というのでした。

 

玄関に到着したウルチヘイと部屋からでたギサンがばったり会いました。慌てて、自分のところにチャンファサがいる理由を言おうとするウルチヘイのことばを遮り「わざと説明する必要はない」と吐き捨ててギサンはその場を去ります。

 

ギユジンは自分の部屋の机に置いてある、新たに送られてきたあの箱を見ています。

箱を開けてあっちこっち見て振ってみたギユジンは、箱内の張られている布の隙間から小さな穴を見つけます。鉛筆の先をその穴に入れて張られている布を剥がすと、そこには一枚の写真がありました。

 

おじいちゃんのギセウンが自分ととても似ている一人の男が映っているその写真の二人は笑っていてとても仲がよいように見えます。

そして写真の裏にはこう書いてありました。

 

「シカゴで。私の愛する息子、サンと一緒に」

 

その時、ギユジンは催眠療法室でのチャンファサの言葉を思い出します。「死んだのはチュヨンベではなく、あなただったの!」ハッとしたギユジンは、もう一度その写真の人物を見て驚いて立ち上がってしまうのでした。

 

朝、出社するウルチヘイをオボンサムと同僚の刑事が呼び止めました。そして彼らはウルチヘイを、マヒョンチョル殺害の容疑者として逮捕してしまうのです。手錠をかけられながら「私じゃない。私じゃないの!!」と叫ぶウルチヘイでした。

 

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<感想>

やっとギユジンが“本当のギサン”という存在を知りましたね。それが自分のお父さんであるというところまで今たどり着いているかどうかは分かりませんが、知っただけでも何か「やった!」という感じです。

 

重なった色んな状況が、ウルチヘイがギサンを裏切ったということにつながってしまいました。チャンファサがウルチヘイのマンションにいること、駐車場でパクチョルスンが聞いたオボンサムの話。

 

予告編で、ギサンの前にひざまずいて「助けてください」と懇願するウルチヘイに、ドアを開けて出て行きなさいとの仕草をしながら「私はもう君の手を離した」と冷たく切り捨てるギサンの姿がありました。

 

ギサンに見捨てられたウルチヘイはチャンファサと手を組むのでしょうか。自分のお父さんである本当のギサンの存在に気づいたギユジンは、これからどんな行動を起こすのでしょうか。次回が楽しみです。

 

以上、ナインルーム10話あらすじとネタバレ感想でした。

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