ユジンと共に海へ出かけることにしたエシン。二人は馬に乗り海へと行きます。地図を片手に東へ東へと走る二人。やっとのことついた海。きっとヤンバン家の娘であるエシンは初めて海を見るのではないでしょうか。そこでユジンがもってきた缶詰めを食べながらささやかな時間を送ります。
海でユジンは幼かったころの話をします。東洋人の子供が暮らすには米国の風当たりはとてもつらかった。いつも殴られる日々、そんな中自分を米国へ連れてきてくれた米国人の宣教師がいつも助けてくれたこと。宣教師のヨセフがいなかったら自分は助からなかったと、そう話すユジンです。エシンはただ「ユジンはあの宣教師をとても慕っているんだな」そう思うのです。
→過去7人の韓国人と交際&婚約した私が教える韓国人男性との出会い方
本編
ヒソンの父はなんとかヒソンを就職させようとがんばります。彼の目についたのはイ・ワンイク。今の朝鮮で一番力をもっている人物はワンイクの他にありません。なんとかワンイクと接触を図るヒソンの父。とりあえず、ワンイクと顔見知りにはなりました。
ワンイク「それで、結婚はしたのか?」
朝鮮一の金持ちであるヒソンに興味を持つワンイク。彼はヒソンの結婚有無に関心を持つのです。娘であるクドヒナと結婚させるつもりなんでしょうか。ヒソンの父はワンイクと面識をもったことを無邪気に喜びます。ヒソンはワンイクのことがあまり気に入らないのですが、無邪気な父を咎めることなどできません。
一方のワンイクは部下をつかいユジンのことを調べるのです。その一環としてアメリカ大使館の通訳に賄賂を送ります。ユジンとなかなかいい関係を築いている通訳はこの賄賂を貰うべきかと迷うのです。
結局、通訳はユジンとの友情を裏切ることなどできず、ユジンにこのことを話すのですが
ユジン「その金、もらったほうがいい」
通訳は決心し話したのですが、ユジンはむしろ金をもらうべきだと言うのです。「もし断れば、口止めのため殺されることになる」そう通訳に話すユジンです。
エシンはまたもユジンと一緒に陶工のおじさんと家へと行きます。ユジンは今回もビールをもっておじさんに会いにいくのですが
陶工のおじさん「ほれ、今日は何本かな」
陶工のおじさん「ん??なんだよ…いつも少ないんだよ…」
陶工のおじさん「なんで両手で持ってこないんだよ…」
エシン「あれってなんですか?」
ユジン「ビールといって西洋の酒です」
エシン「西洋のお酒?」
エシン「色がちょっとね…」
エシン「おじさんは何本か飲んでみたんですか?味はどうです?」
陶工のおじさん「味も大したことなく、水っぽいのがあんまし美味しくないです」
エシン「じゃぁ、一本だけ分けてくださいます?」
陶工のおじさん「いやいや、嫌ですよ。自分で買ってください。お金持ちではありませんか」
エシン「じゃぁ、一口だけ」
陶工のおじさん「いやいや、それももったいないです」
陶工のおじさん「これって大変貴重なんですよ」
エシン「まずいって言ったではないですか」
陶工のおじさん「その味がいいんですよ」
エシン「は??」
エシン「こんなに薄情だったなんて」
エシン「お酒はいいですから、皿でももってきてください」
エシン「腕がいいって噂は本当なのかしら」
エシン「来るたびいっつも割れた皿ばっかり」
ユジン「知らないふりをしているのですか、本当に知らないのですか?」
エシン「何がです?」
ユジンはちょっとここに通うだけで義兵団についてわかったのです。エシンはここで割れた皿を買っている。エシンの師匠はスングである。スングは陶工のおじさんと親友である。彼らは皆同じ組織であるんだと。
ユジン「知らないんでしたら、ちょっといい方をね…」
陶工のおじさん「おい!とっとと皿をもってこんか!」
陶工のおじさん「早くもって来ないと、お客たちが早く帰らないんだとさ!」
エシンは陶工のおじさんがちょっとスキを見せたときにビールを一本盗もうとしますが、おじさんは「全部数えてあるんだと、余計なことは考えないでほしい」とエシンに言います。あくまでもビールを死守するつもりのおじさん。仕方なくエシンはビールのことを諦めます。
エシン「ケチくさい」
ユジン「後悔しますよ」
エシン「何がです?」
帰り道に陶工のおじさんについて話すエシンとユジン。ユジンは昔、おじさんが自分を助けてくれたと、命の恩人であると話してあげます。自分を助けてくれた人がいっぱい居たと。宣教師とヨセフ、陶工のおじさん、そして自分を見逃してくれた追奴の人たち。
そしてユジンはエシンにある写真を見せます。先日自分を襲った変質者、そいつが持っていた写真です。その4人の男が移った写真にはエシンの父親が移っていたのです。そのことを告げるユジン。
エシンは生まれて事方一度も父親を見たことがありません。初めて父親の顔をみるエシン。誰が父親なのか娘であるエシンには分かるのです。写真を見て涙を流すエシンです。
場面は代わりヒソン。ヒソンが泊めているホテルに客が訪ねてきたのです。その人物はエシンの祖父。コ氏家の当主です。祖父は今引退の身ですが、未だかなりの影響力をもっている人物です。しっかりと礼を見せるヒソン。
祖父はヒソンについて話します。自分の父と祖父の影から逃れるため、留学をしたこと、そして戻ってこなかったこと、そんな自分をもっている子であったためエシンとの約婚を許したと、そう話すエシンの祖父です。
しかしヒソンはエシンとの約婚を破りたいと申しあげるのです。
ヒソン「私は彼女が好きではありません」
ヒソン「笑う姿も」
ヒソン「歩く姿も」
ヒソン「その瞳、その手つき」
ヒソン「何一つ好きではありません」
祖父「知っている」
祖父「その子の性格では、約婚をやめようと言ってたはずだし」
祖父「さぞ冷たく接したことでしょう」
祖父「ひどいこともいったはずです」
祖父「だから」
祖父「その全てを守って欲しい」
祖父「もしも、私の身に何かがあったら」
祖父「必ず、その子を守って欲しい」
祖父「どうやら、私には残された時間が少ないようだ」
祖父「そうしてくれるか?」
場面は変わり、祖父は朝鮮のすべてのヤンバンに手紙を出すのです。
「島国の日本が、自分の貨幣で朝鮮の物資を獲ようとしている。
物資を獲るということは、即ち民衆の血を取ることに等しい。
また、国の主権を揺るがすことでもある。
昨今の事態につき、この国の士人として沈黙することができようか。
だから、今月の末、会合を通じ、志を集めたい。
草野に埋もれたそなたたちはハンソンに上京し力を貸して欲しい」
郵便局へ手紙を出したエシンの祖父。もちろん朝鮮の郵便局は既にワンイクの手に堕ちており、エシンの祖父が出した手紙は全部、燃やされることになります。
一方、エシンはドンメとの約束を守るため、クドヒナにお金を借りようとしますが、クドヒナは小銭を一つ貸しながら言います
クドヒナ「お金などこれで足りると思います」
エシンは結局、小銭がいっぱい詰まった袋を持ち、ドンメに会いに行くのですが、ドンメはエシンが持ってきたお金の内、小銭を一つだけもらいながら、こう言います。
ドンメ「金は月に一回だけもらいます」
ドンメ「今月分です」
小銭を一つだけ見せながらそういうドンメ。
ドンメ「金をもらったので、これからあの娘も、あの娘から書類をもらったあいつも、これ以上追及しません」
エシン「今、私を一生見るとそういうつもりなんですか?」
ドンメ「はい、そういうことです」
ドンメ「お嬢様がこれからも私を生かすつもりでしたら」
エシン「あなたは、その金を全部もらえないと思う」
ドンメ「そう言われると心が痛みます」
→過去7人の韓国人と交際&婚約した私が教える韓国人男性との出会い方
終盤
ユジンは宣教師のヨセフからもらった手紙を何度も読み上げながら笑顔を浮かびます。大使館で働いているドミという子はつい先程、ヨセフが渡してくれたお酒をユジンに渡します。
ドミ「これだけを渡してくれって言われて」
ユジン「ああ、これがあのお酒か」
ユジン「多分、宣教基地に帰ったはずだから、すぐまた来ると思うよ」
それから、米国大使館にある知らせが入ります、ある米国人宣教師が殺されたと。
すぐ、そこへ向かうユジンです。
幼い頃、自分が作った十字架。それを未だにもっている米国人宣教師。殺された米国人はユジンの恩人であるヨセフだったのです。
「異邦人の子供、私はその子の髪を撫で、せいぜい薬を塗ってあげながら、神に祈った。
この異邦人の子供に焼きたてのパンと清い水を許してくれと
この異邦人の子供に寒さの代わりに温かい日差しを射してくれと
せいぜいという言葉は忘れてくれ、貧しい私に薬は結構高かったんだ。
会いたいよ、ユジン。先日、お酒の作り方を学んだんだ。
君に会う時に持っていくつもりなんだが、ハンソンにいくまでは全部飲まないように頑張ってみるよ
高貴で偉大なる者よ、私の息子よ
君がどこにいても君のために祈るよ
祈ってない夜も神のご加護があらんことを」
ユジンへの手紙
→過去7人の韓国人と交際&婚約した私が教える韓国人男性との出会い方
次回
ヨセフを殺した犯人としてユジンはワンイクを疑います。そして、ヨセフを殺した犯人としてドンメが捕まるのですが、物語はいかに…。
→過去7人の韓国人と交際&婚約した私が教える韓国人男性との出会い方
感想
ユジンの少年時代、彼はいつも街の子供に殴られる日々でした。そしてその度、ヨセフはユジンを看護してあげたのですが…。そのヨセフが殺され物語は動いてしまいます。
復讐を終えたユジンは物語の巨悪であるワンイクとそれほど接点がなかった。そして、この件で大きな接点ができました。朝鮮で殺される人たちのその大半はワンイクの手によるものです。今回もきっとワンイクの仕業だと思うのですが、これからどうなることでしょう。